伏見宮 貞敬親王
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家女房。 藤原朝臣宗美［松木大納言］の女子。 |
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邦賴親王の御息所 藤原朝臣輔平［鷹司］の女子。 |
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安永四年（一七七五）十二月十日、誕生。 | ||||||||
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「嘉禰宮」 | |||||||||
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「嘉禰宮」と稱號が定められる。 | ||||||||
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寛政九年（一七九七）閏七月五日、先帝故後桃園院の猶子となる。二十三歳。
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貞敬親王［伏見若宮］ | |||||||||
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寛政九年（一七九七）八月五日、親王宣下。名を「貞敬（サダヨシ）」と賜わる（勅別當、源朝臣重嗣［庭田大納言］）。
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寛政九年（一七九七）八月二十四日、元服（加冠、藤原朝臣政煕［鷹司關白］）。同日、上野太守に任じられる。
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寛政十年（一七九八）六月十九日、三品に敍される。
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貞敬親王［伏見殿］ | |||||||||
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享和二年（一八〇二）九月、父邦賴親王の薨去により伏見宮家を相續。同年十一月一日、宮家の代替りに當り、諸事節約を命じる。
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享和四年（一八〇四）正月二十七日、兵部卿に任じられる。
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文化二年（一八〇五）九月二十六日、二品に敍され、隨身・兵仗を賜わり、帶劔を聽される。
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天保十二年（一八四一）正月十八日、中風の發作が生じ、痰が喉に詰まり、申刻、死亡。
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天保十二年（一八四一）正月二十一日、一品に敍され、牛車を聽される（消息宣下）。
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天保十二年（一八四一）正月二十一日戌刻「薨去」（發喪）。六十七歳。
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天保十二年（一八四一）閏正月二日、相國寺中の心華院に葬られる。 | ||||||||
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貞敬親王の室 「壽美君」 藤原朝臣輝良［一條］の十二女。 ※『系圖綜覽』所收『詰所系圖』「貞敬親王」には「一條忠良公女壽美君」とある。 寛政七年（一七九五）十月十二日生。 文化八年（一八一一）八月十六日、御息所となる。 文政十一年（一八二八）八月五日（イ九月九日）歿。 |
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邦家親王 伏見殿（二十）のち伏見宮（二十三） 【光格上皇の猶子】 もと「睦宮」< いちじ禪樂親王 | ||
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尊寶親王 【青蓮院門跡。光格天皇の養子】
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「美目宮」 「充宮」 師子女王 | ||
| ○ |
「順宮」 「富宮」 「幸宮」 韶子女王 【源朝臣忠堯［松平（忍)］の室】 | ||
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「普照院」 | ||
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尊誠親王 【光格天皇の養子。一乘院門跡】
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| ○ |
「爲宮」 日尊 【藤原朝臣輔嗣［九条］の猶子。瑞龍寺門跡］ | ||
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「淸觀院」 | ||
| ○ |
「敎宮」 英子女王 【源朝臣齊明［徳川（清水)］の室】 | ||
| ○ |
「喜之宮」 | ||
| ○ |
「潤屋宮」 種子女王 【錦織寺歡慈の室】 | ||
| ○ |
「陳宮」 | ||
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「千嘉宮」 | ||
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「捨宮」 「幾代宮」 「壽賀宮」 増子女王 【東本願寺光淨の室】 | ||
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「苞宮」 | ||
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晃親王 山階宮（一） 【實は邦家親王の一男。のち實系に復す。孝明天皇の猶子】
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| ○ |
宗諄女王 【伏見宮に復籍】
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| ○ |
「鏞宮」 政子女王 【錦織寺宅慈の實子となる。越後國高田瑞泉寺澤惠の室】 のち井上政子 | ||
| ○ |
「幾佐宮」 隆子女王 【除籍。歿後復籍】 | ||
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尊常親王 【光格上皇の養子。一乘院門跡】
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「和宮」 | ||
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守脩親王 梶井宮のち梨本宮（一） 【光格上皇の養子】
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「萬壽宮」 【光格上皇の養子。聖護院門跡］ | ||
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嘉言親王 聖護院宮 【實は邦家親王の男子。薨後、實系に復す。光格上皇の養子】
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「煥宮」 | ||
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「佐那宮」 | ||
| ○ |
「戒珠院」 | ||
| ○ |
「正宮」 | ||
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「彦宮」 【實は邦家親王の男子。孝仁親王［閑院殿］の實子、内實は貞敬親王の男子、とされる。薨後、實系に復す】
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朝彦親王 中川宮のち賀陽宮のち久邇宮（一） 【實は邦家親王の男子。のち實系に復す。仁孝天皇の養子】
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「證妙樂院」 | ||
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「泰宮」 | ||
| ○ |
「福宮」 | ||
| ○ |
「岡宮」 恆子女王 【邦家親王の養子となる。實は邦家親王の王女。のち實系に復す】 | ||
| ○ |
「萬津宮」 順子女王 【邦家親王の養子となる。實は邦家親王の王女。のち實系に復す】 | ||
| ○ |
「萬喜宮」 誓圓 【源朝臣通明［久我］の實子となる。信濃國善光寺大本願上人附弟。實は邦家親王の女子。のち實系に復す】 のち久我誓圓 | ||
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「登久宮」 | ||
| ○ |
「盧遮那院」 | ||
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「漸學院」 | ||
| ○ |
「嘉枝宮」 和子女王 【邦家親王の養子となる。實は邦家親王の女子。のち實系に復す】 | ||
| ○ |
「東明宮」 直子女王 のち德川直子 【源朝臣慶壽［徳川（一橋)］の室】 | ||
| ○ |
「芳宮」 | ||
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「有慶宮」 尊澄
成淳 【中宮寺宮】 【韶仁親王［有栖川殿］の養子。孝明天皇の養子】 | ||
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「微妙院」 【實は邦家親王の男子。歿後、實系に復す】 |
【逸事等】| ● |
嘉禰宮は、安永八年（一七七九）、後桃園院の崩後、後櫻町院と藤原朝臣内前［近衛］によって皇位繼承者として立てられようとしたが、關白藤原朝臣尚實［九條］の議により、典仁親王の六男にして聖護院門跡附弟の祐宮が皇位を嗣いだ（光格天皇）。 |
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『伏見宮實録』九一「貞敬親王實録」一（宮内庁公文書館 識別番号75291） 『伏見宮實録』九二「貞敬親王實録」二（宮内庁公文書館 識別番号75292） 『伏見宮實録』九三「貞敬親王實録」三（宮内庁公文書館 識別番号75293） 『伏見宮實録』九四「貞敬親王實録」四（宮内庁公文書館 識別番号75294） |
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『皇室制度史料 皇族一』 二三四頁 |
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『皇室制度史料 皇族二』 一〇九～一一〇頁 |
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『皇室制度史料 皇族三』 一七五頁 |
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『皇室制度史料 皇族四』 九五～九八頁 |
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『系圖綜覽』所收『詰所系圖』伏見殿、七十五頁「（十六代）貞 | |
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『系圖纂要』神皇六 支別 伏見宮、「貞敬親王」 |
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『平成新修 旧華族家系大成 上巻』 四四～四七頁 |
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