『親王・諸王略傳』貞［貞敎］

伏見宮貞教親王

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『親王・諸王略傳』
　　貞［貞敎］

フレームなし

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□ 貞敎親王　さだのり
　伏見殿（二十一）

【幼稱】
　「睦宮」　よりのみや

【法號】
　「眞實相院」

【出自】
　邦家親王［伏見殿］の一男と公示。薨後、六男と改められる。
　故仁孝天皇の猶子。

【母】
　藤原朝臣景子　ひろこ

　邦家親王の御息所。
　のち景子［故邦家親王妃］
　「織君」
　藤原朝臣政熈［鷹司入道准后樂山公］の十九女。

【經歴】

●

天保七年（一八三六）九月十七日生。

「睦宮」

●

「睦宮」と稱號が定められる。

「睦宮」［伏見殿］

●

天保十三年（一八四二）八月二十七日、伏見宮を相續する。七歳。

◎	伏見宮日記』天保十三年八月二十七日
◎	『伏見宮諸大夫津田家日記』天保十三年八月廿七日卯

●

弘化四年（一八四七）五月二日、故仁孝天皇の猶子となる。十二歳。

◎	『伏見宮日記』弘化四年五月二日

貞敎親王［伏見殿］

●

嘉永元年（一八四八）三月二十三日、親王宣下。名を「貞敎」と賜わる。

◎

『伏見宮日記』嘉永元年三月十五日

◎

『伏見宮日記』嘉永元年三月廿三日

◎

『實麗卿記』弘化五年【嘉永元年】三月廿三日丁酉

今日、入道宮（邦家親王）息男貞敎（仁孝天皇御養子【ﾏﾏ】）親王宣下。

◎

『非藏人日記』嘉永元年三月廿三日丁酉

伏見睦宮【貞敎】親王宣下。上卿廣橋大納言光成卿。辨廣橋辨胤保。奉行日野頭辨資宗朝臣。

◎

少外記平田家記録 H206-15

◎

少外記平田家記録 J10-48 『外記内記分配簿』

※

『稿本孝明天皇實録』一三一頁嘉永元年三月二十三日、「伏見宮邦家親王ノ王子貞敎ニ親王宣下アリ、」

●

嘉永元年（一八四八）四月二十八日、元服。兵部卿に任じられる。十三歳。

◎	『伏見宮日記』嘉永元年四月廿八日
◎	伏見宮本『伏見宮代々位記宣旨類』
◎	少外記平田家記録 H206-15

●

嘉永元年（一八四八）五月二日、三品に敍される。十三歳。

◎	『伏見宮日記』嘉永元年五月二日
◎	少外記平田家記録 H206-15

●

文久二年（一八六二）十月十四日卯上刻、死亡。

◎	『伏見宮日記』文久二年十月十三日

●

文久二年（一八六二）十月十九日、二品に敍される。

◎	『伏見宮日記』文久二年十月十九日

●

文久二年（一八六二）十月二十五日寅刻「薨逝」。二十七歳。

◎	『伏見宮日記』文久二年十月廿五日

【配偶】
　藤原朝臣積子　つむこ

　貞敎親王の御息所。
　藤原朝臣政通［鷹司］の九女。
　天保九年（一八三八）四月十五日生。
　萬延元年（一八六〇）十月十四日歿。

　藤原朝臣明子　あけこ

　貞敎親王の御息所。
　のち明子［故貞敎親王妃］
　藤原朝臣輔熈［鷹司］の七女。
　弘化二年（一八四五）七月二十七日生。
　明治十一年（一八七八）八月二十二日薨。

【子女】
　○「見喜宮」　みきのみや
　□「德宮」　のりのみや
　○「理宮」　あやのみや
　□ 【實子】「敦宮」　のちの貞愛親王

【文獻等】

●	『皇室制度史料皇族二』一一〇～一一一頁
●	『皇室制度史料皇族三』五六～五七頁
●	『皇室制度史料皇族四』一〇二～一〇六頁
●	『平成新修旧華族家系大成上巻』四四頁

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公開日時： 2012.09.07.

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