伊勢使王表146

　　阿哈馬江（Ahmadjan）のホームページ　　
『日本の親王・諸王』 より

　

伊　勢　使　王　表
自文明元年至寛永二十一年

フレームなし
 フレームあり
 本頁末尾へ

前頁「 伊勢使王表　自文安元年至應仁三年」へ

奉幣日時奉幣の種別 使　王 ［代］官　位
本　名備考典據

文明二年（一四七〇）九月例幣無奉遣『氏經神事記』文明二年九月十七日

文明十六年（一四八四）十月臨時　　後土御門院不豫　

延德元年（一四八九）九月伊勢例幣使廢絶

延德三年（一四九一）七月八日臨時 兼淸王_歟從五位下
兼夏王の男子
一社奉幣
外宮假殿炎上謝申『親長卿記』
『實隆公記』
『歴名土代』
『外宮子良舘舊記』
『續史愚抄』

明應六年（一四九七）臨時　　後土御門院三合歳厄御祈　

文龜元年（一五〇一）十二月　 □□王　後柏原院即位延引『後慈眼院殿雜筆』四（文龜元年十二月）『九条家歴世記録』三ノ一一八頁所引

永正十五年（一五一八）十一月三日臨時 兼盛王 從五位下一社奉幣
即位大禮【後柏原院】至今不被遂行、有辭別（豐受太神宮御前有不淨怪異事）
※ 宣命案あり『拾芥記』永正十五年十一月三日
東京大學史料編纂所所藏『柳原家記録』第八十三巻
『永正十五年一社奉幣使參向記』
『續史愚抄』

永正十六年（一五一九）九月九日臨時并即位由奉幣 兼盛王 從五位下臨時一社奉幣并後柏原院即位由奉幣
※ 宣命案あり『拾芥記』永正十六年九月九日
『伯家部類』「御即位由奉幣事」
『永正十五年一社奉幣使參向記』
『續史愚抄』

天文五年（一五三六）二月十四日御即位由奉幣 兼盛王_歟　後奈良院即位由『後奈良天皇宸記』天文五年二月十四日・十五日・廿一日
『言繼卿記』

天文七年（一五三八）十二月二十九日臨時　　伊勢一社奉幣
内宮怪異謝申『續史愚抄』

永祿二年（一五五九）十二月十二日御即位由奉幣 親國王 從四位下正親町院即位由廣橋家記録『正親町院御即位日時定已下参勤交名』
『言繼卿記』永祿二年十二月十一日戊申・十二日己酉
『康雄記』永祿二年十二月十一日
『御ゆとのゝ上の日記』永祿二年十二月十一日・十二日
『壬生家四巻之日記』三
『通茂公記』寛文二年八月十日
『續史愚抄』

永祿六年（一五六三）九月十二日臨時 親國王 從四位下伊勢太神宮正遷宮【外宮】一社奉幣
※ 宣命案あり『康雄記』永祿六年九月十二日
『壬生家四巻之日記』三
藤波家文書「正親町天皇宣命」（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』、一七二頁）
『御湯とのゝ上の日記』永祿六年九月十二日
『通茂公記』寛文二年八月十日

天正十三年（一五八五）十月九日臨時　　一社奉幣
遷宮『兼見卿記』
『舜旧記』
『通茂公記』寛文二年八月十日

天正十四年（一五八六）十一月二十二日御即位由奉幣「王使・忌部兩人不參」後陽成院即位由『兼見卿記』天正十四年十一月十二日癸卯・十三日甲辰
『慶長元和宮司引付』（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一五九頁）
『通茂公記』寛文二年八月十日
『續史愚抄』

慶長三年（一五九八）七月十一日「大閤御所御不例御祈」
「伊勢・春日・八幡其外大社不殘勅使捧幣^云_々」『義演准后日記』慶長三年七月十一日

慶長十四年（一六〇九）九月十六日臨時 兼任王 從六位下
※ 御巫淸直『王使勘例』は「三條院ノ皇統タルヘキカ」とする。
（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一七一頁）
※ 眞繼能弘『眞繼家家傳』「康總」は眞繼美濃守康總の作名とするが問題あり。
※ 『慶長御遷宮日次』「一社奉幣神事之次第」によると、參宮したのは祭主（大中臣種忠）、忌部（眞繼美濃守）のみ（卜部は鳥居の外にとどめられたようである）。よって、使王「兼任王」とは作名の架空人物か。
一社奉幣
兩宮（皇太神宮・豐受太神宮）遷宮
※ 宣命案あり。
※ 「天正以前、以内野爲神祇官代。然而内野之地、被構大樹之御敷地之故、今度有沙汰、以吉田被擬神祇官代。内野地者、大宮大炊御門郁芳門南。神祇官舊跡歟」
※ 「一しやのほうへい、むかしはぢんぎくわんにてとりおこなわれ候へども、いまはそのところなきにより、よし田にておこなはれ候へのよし、しやうぐん【將軍】よりでんそう【傳奏】へ申され候て、すなはちよし田にておこなはるゝ」
『壬生家四巻之日記』慶長十四年九月十六日甲午
『慶長御遷宮日次』「一社奉幣神事之次第」（『神宮遷宮記』第四巻所收）
『孝亮宿禰日次記』
『外宮慶長遷宮記』慶長十四年九月一日（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一七〇頁）
『御湯とのゝ上の日記』慶長十四年九月十六日
『續史愚抄』慶長十四年九月六日甲申・十六日甲午
『通茂公記』寛文二年八月十日
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 5 河越兵庫頭源賢兼「王氏改姓願書」（寶暦五年）
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」
『通誠公記』貞享二年八月十八丙午日條所収「眞繼右衞門志紀珎弘忌部代望之口上書」
名古屋大学所藏眞繼家記録、眞繼能弘『眞繼家家傳』（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』、一六八頁）
『地下家傳』四「兵庫寮」、一八〇頁

慶長十六年（一六一一）四月五日御即位由奉幣 兼任王 從六位下後水尾院即位由
※ 宣命案あり『弘誓院記』慶長十六年四月五日乙亥
『御讓位古今宣命』（『列聖全集』「詔勅集」下巻所收）
『孝亮宿禰記』慶長十六年四月五日乙亥
『通茂公記』寛文二年八月十日
『續史愚抄』慶長十六年四月五日乙亥
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」

寛永六年（一六二九）九月十六日臨時 兼久王 從六位下
※ 眞繼能弘『眞繼家家傳』「康利」は眞繼康利の作名とする。
一社奉幣
兩宮（皇太神宮・豐受太神宮）遷宮
※ 宣命案あり。
※ 『寛永外宮正遷宮子良舘記』より、祭主（大中臣友忠）、使王、忌部の參宮が確認される。
『孝亮宿禰記』寛永六年九月十六日戊戌
『弘誓院記』寛永六年九月十六日戊戌
『寛永外宮正遷宮子良舘記』（『神宮遷宮記』第四巻所收）
『通茂公記』寛文二年八月十日
『續史愚抄』寛永六年九月十六日戊戌
少外記平田家記録 I1 職事覚書寫、寛永六年九月十六日
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 5 河越兵庫頭源賢兼「王氏改姓願書」（寶暦五年）
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」
名古屋大学所藏眞繼家記録、眞繼能弘『眞繼家家傳』（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一六九頁）
『地下家傳』四「兵庫寮」、一八〇頁

寛永七年（一六三〇）九月五日御即位由奉幣 兼久王
※ 眞繼能弘『眞繼家家傳』「康利」は眞繼康利の作名とする。
明正院即位由
『孝亮宿禰記』寛永七年九月五日
『資勝卿記』寛永七年九月五日辛巳
『實條公記』寛永七年九月五日
『通茂公記』寛文二年八月十日
『續史愚抄』寛永七年九月五日辛巳
少外記平田家記録 I1 職事覚書寫、寛永七年九月六（五^イ）日
名古屋大学所藏眞繼家記録、眞繼能弘『眞繼家家傳』（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一六九頁）
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」

寛永二十年（一六四三）十月十八日御即位由奉幣 兼春王
[使王代]
※ 眞繼能弘『眞繼家家傳』「康利」は眞繼親賢の作名とする。
※ 國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」によると王兼久が使王を勤仕。
後光明院即位由『忠利宿禰記』
『通茂公記』寛文二年八月十日
少外記平田家記録 I1 職事覚書寫、寛永廿年十月十八日
國學院大學所藏河越家記録『諸願屆録』 22 「使王參向并語合之例書」
名古屋大学所藏眞繼家記録、眞繼能弘『眞繼家家傳』（藤森馨『平安時代の宮廷祭祀と神祇官人』一六九頁）
『道房公記』寛永廿年十月十八日己卯
『尚嗣公記』寛永廿年十月十八日己卯
『後光明院御元服即位等記』寛永廿年十月十八日
『本源自性院記』寛永廿年十月十八日
『中原以永時代記』寛永廿年十月十八日
『禁裏番衆所日記』寛永廿年十月十八日
『續史愚抄』寛永廿年十月十八日己卯

　　

次頁「 伊勢使王表　自正保元年至寛文十三年」へ

本頁冒頭へ



「伊勢使王表」 凡例 へ

「伊勢使王表」 冒頭へ

『 日本の親王・諸王 』の目次へ

更新日時：　2011.05.09.
公開日時：　2000.06.03.

Copyright： Ahmadjan 2000.6 - All rights reserved.