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康治二年（一一四三）正月六日、從五位下に敍される（王氏爵。天暦御後）。
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『本朝世紀』康治二年正月六日甲午「敍位」
於攝政直廬、有敍位儀。･････
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從五位下兼隆王（天暦御後） ･････
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･････ 源濟憲（弘仁御後） ･････
橘宗員（氏） ･････
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長寛三年（一一六五）五月十三日、伊勢一社奉幣使の使王を勤仕。
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『顯廣王記』長寛三年五月十三日辛酉
伊勢一社奉幣。是被申祭主【大中臣親隆】事并御不豫事等。使王兼隆、中臣俊宣、忌部致光、卜部兼行。上卿源大納言【雅通】。辨權左少辨行隆。宣命草無奏。依有御祈間僧侶候禁中也。
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續史料大成本『伯家五代記』所收『顯廣王記』長寛三年五月十三日
･････ 使王兼□ ･････ 是被申祭王事（并御不豫事等）･････
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永萬元年（一一六五）十二月、前齋宮好子内親王を迎える奉迎前齋宮使の使王を勤仕。十二月十九日、齋宮寮より出立。二十一日晩、伊勢に到着。直ちに歸途に就き、黑田を經て、二十五日、木津に到着。京に戻る。
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『顯廣王記』永萬元年十二月[廿二日]裏書
十九日、（【傍】酉時）前齋宮立本寮。迎左少辨行隆、王兼隆也。亥了着逸志【一志】宿。廿日子時立逸志驛家。廿一日晩着伊世河口。于時出御。萬事不具之故也。廿四日戌時着伊賀山中一宿了。無先例。迎御輿散々引破、如薪結合持參也。凡無先例事也。廿二日、（【傍】戌刻）着伊賀河口。廿三日着黑太【黑田】（丈六堂云々）、即一宿。抑伊賀河口天寮侍武者所爲安、平大納言河婦（【傍】宇）■【庄歟】之住人被射了。已其身負手了。御迎檢非違使廣綱子二人鬪亂、已突殺了。凡路次一切不諧濫行□□。廿五日僅着和泉木津。不作御所。仍奉定宿舴艋云々。凡今度歸京散々歟。後代如何。
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仁安二年（一一六七）閏七月四日、祈年穀奉幣伊勢使の使王を勤仕。
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『顯廣王記』仁安二年閏七月四日己巳
祈年穀奉幣。伊世使、王兼隆、中臣俊宣、忌部安忠、卜部致貞云々。兼資不祓使。上卿源權大納言雅通。行事左少辨爲親。
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『兵範記』仁安二年閏七月四日己巳
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續史料大成本『伯家五代記』所收『顯廣王記』仁安二年閏七月四日條には「王兼雅」とあるが、誤り。
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嘉應元年（一一六九）十二月八日、臨時二十二社奉幣伊勢使の使王を勤仕。
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承安四年（一一七四）六月二十七日、臨時五社奉幣伊勢使の使王を勤仕。
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『顯廣王記』承安四年六月廿七日壬午
五社奉幣。上卿權中納言忠親卿。行事左少辨。伊勢使、王兼隆、中臣爲定、忌部□□、卜部致友。八幡使、宰相中將實守卿。稻荷、馬權頭隆信朝臣。大原乃【大原野】重弘。祇薗淸定。
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『古事類苑（神祇部 二）』神祇部二十五「奉幣」一〇三八頁
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續史料大成本『伯家五代記』所引『顯廣王記』承安四年六月廿七日
五社奉幣。･････ 伊世使、王兼隆、中臣爲定、忌部ーー、卜部致友。･････
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安元二年（一一七六）九月二十三日、祈年穀奉幣伊勢使の使王を勤仕。
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『顯廣王記』安元二年九月廿三日乙丑
祈年穀奉幣也。上卿藤大納言實國卿。辨右少辨光雅。伊勢使、王兼隆、中臣永親、忌部致實、卜部兼行也。
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續史料大成本『伯家五代記』所引『顯廣王記』安元二年九月廿四【三】日
祈年穀奉幣也。･････ 伊勢使、王兼隆、中臣永觀【親】、忌部致實、卜部兼行也。
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『玉葉』安元二年九月廿三日乙丑
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治承三年（一一七九）三月一日、平野行幸御祈九社奉幣伊勢使の使王を勤仕。時に散位。
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『山槐記』治承三年三月一日己未
被發遣平野行幸御祈奉幣云々。
天皇我詔旨 ･････
治承三年三月一日（上卿左大將實定卿。作者少内記成棟）
伊勢（王散位兼隆王。中臣正六位上大中臣定親。忌部正六位上齋部孝良。卜部）
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治承四年（一一八〇）十二月十八日、伊勢臨時奉幣使の使王を勤仕。
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『園太暦』「延文改元記」文和五年【一三五六】三月廿四日 吉田兼豐勘進「伊勢幣使自新道發遣事」
一、先例
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治承四年十二月十八日、奉幣使發遣。使兼隆王、中臣權大祐【佑】永親、忌部致兼等、自伊賀路參下。是今年六月二日、遷都攝津國福原京、於古京被立之。自關東武士滋蔓近江國往反不通之間、起彼路所參下也。 已上録無所見。以神宮雜記令注進之。可被尋究歟。
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『師守記』文和五年三月廿一日壬寅 裏書「伊勢幣使自新道發遣事」
治承四年十二月十八日、奉幣使發遣。使兼隆王、中臣權大祐【佑】永親、忌部致兼等、自伊賀路參下。是今年六月二日、遷都攝津國福原京、於古京被立之。自關東武士滋蔓近江國往反不通之間、起彼路所參下也。
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養和元年（一一八一）十一月二十八日、内膳正に任じられる。
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文治五年（一一八九）八月二十八日、祈年穀奉幣伊勢使の使王を勤仕。
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續史料大成本『伯家五代記』所引『仲資王記』文治五年八月廿八日
祈年穀奉幣。於神祇官被發遣（外記幄事）。使、内膳正兼降【隆】王、ーー【中臣】少祐永兼、卜部權大副兼更【友カ】（但去廿五日下向ー。是依造宮使有能、忌部權少祐明茂、相親御上棟事、爲見訪、先下向。以代官請取幣云々）。
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史料大成本『伯家五代記』所引『仲資王記』文治五年八月廿八日條に「兼降王」と見えるのは、誤り。
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建仁二年（一二〇二）九月十一日、伊勢例幣使の使王を勤仕。
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『猪隈關白記』建仁二年九月十一日壬子
･････ 則大外記師重【中原】參着軾（良業【淸原】依灸治不出仕也）。召卜串、則持參之。令外記令開如例。「仰可遣兼隆王」之由（乙下合者也）。･････
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從五位上に敍され、正親正に任じられる。
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脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本『尊卑分脈』「長和 三條」
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