神祇伯 資方王


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
  
[資方]

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資方王
 
 もと源朝臣資方
 
 神祇伯
 
【出自】
 寛和御後
 
顯方王の男子。
 資繼王の子となる。
『白河家系圖(華山源氏)』「資方王」
伯。父顯方候南方間、擬祖父子 母
 
【經歴】
生年未詳。
資方王
貞和三年(一三四七)正月五日、從五位下に敍される(王氏爵)。
『園太暦』貞和三年正月五日
今日、叙位儀也。
叙位入眼。・・・・・
 ・・・・・
 從五位下資方王(寛和御後) ・・・・・
     源通富(氏)    藤原信泰(氏)
     橘業賢(氏)    ・・・・・
     ・・・・・
    貞和三年正月五日
源朝臣資方
左近衞權少將となる。
延文三年(一三五八)四月十七日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
『後深心院關白記』延文三年四月十七日乙酉
賀茂祭也。近衛使左少將資方【源】。・・・・・ 典侍爲子【菅原(五條)】・・・・・
延文四年(一三五九)四月二十一日、祭除目で右近衞權少將に轉じ、正五位下に敍される。
『園太暦』延文四年四月廿一日
右近權少將源資方
正五位下 ・・・・・ 源資方
左近衞權少將に復す。
延文四年(一三五九)四月二十三日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
『後深心院關白記』延文四年四月廿三日乙酉
賀茂祭。使左少將資方【源】。自余可尋記。
從四位下に敍される。
延文五年(一三六〇)四月十七日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
『後深心院關白記』延文五年四月十七日癸酉
賀茂祭也。近衛使左少將資方朝臣云々。
康安元年(一三六一)四月十五日、祭除目で右近衞權少將に轉ず。
『後愚昧記』康安元年四月十六日丙申裏書
及晩、四位大外記師茂朝臣【中原】送去夜祭除目聞書。權中納言房經【一條】(兼。//一條前關白【經通】息)。侍從藤兼時【楊梅】。刑部卿藤頼爲【葉室】。大藏大輔高長經。・・・・・ 右少將源資方。・・・・・ 五位藏人治部少輔藤仲光【廣橋】(兼綱卿子)。辭退權中納言公定【洞院】(依何事被辭却哉。不審)。典侍藤宗子(堀川前宰相定宗卿子)。辭退典侍藤保子。
・・・・・
康安元年(一三六一)四月十七日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
『後愚昧記』康安元年四月十七日丁酉
「賀茂祭也。使伯少將資方。檢非違使佐々木大夫判官秀詮(故大夫尉秀綱子。判官入道々譽【佐々木高氏】孫)。
『後深心院關白記』康安元年四月十七日丁酉
賀茂祭。近衛使右少將資方朝臣。檢非違使源秀詮(判官入道道譽【佐々木高氏】孫)・坂上明胤等也。
康安元年(一三六一)四月二十七日、關白拜賀において殿上前駈となる。
『後深心院關白記』康安二年四月廿七日
殿上前駈十人
  ・・・・・ 右少將資方朝臣
・・・・・
康安元年(一三六一)六月二十八日〜七月二日の最勝講において、初日・第三日・結願日に出居次將として參仕。
『後愚昧記』康安元年六月廿八日丁未裏書
資方朝臣
『後愚昧記』康安元年六月卅日己酉裏書
資方朝臣
『後愚昧記』康安元年七月二日辛亥裏書
資方朝臣
貞治二年(一三六三)正月一日、元日節會に左次將として參仕。
『後愚昧記』貞治二年正月一日壬寅
節會。參仕人、・・・・・ 次將 左 ・・・・・ 資方朝臣、・・・・・
貞治二年(一三六三)四月二十日、祭除目で右近衞權中將となる。
『後愚昧記』貞治二年四月廿二日辛酉
除書今朝始披見了。・・・・・
・・・・・ 左少辨資康【裏松】(【傍注】時光卿子)・・・・・ 右中將資方。
 從一位源通相【久我】(右大臣)。正二位源善成【四辻】。・・・・・
貞治二年(一三六三)四月二十二日、賀茂祭で近衞使を勤仕。
『後愚昧記』貞治二年四月廿二日辛酉
今日賀茂祭也。近衛使中將資方朝臣(伯二位資繼卿子)。 女使故甘露寺中納言【藤長】娘也。
貞治三年(一三六四)正月までに從四位上に敍される。
九條本『暦名』(宮内庁書陵部所藏。九326)從四位上
源 資方
左近衞權中將に轉ず。
貞治三年(一三六四)四月十五日、賀茂祭で近衞使を勤仕。
『師守記』貞治三年四月十五日己酉
今日賀茂祭也。檢非違使右衞門大尉中原章ョ(五位)一人渡之。使左近中將源資方朝臣。・・・・・ 女使園前中納言基驪ィ沙汰立之云々。彼卿息女歟。・・・・・
賀茂祭
 使
  近衞府
左中将資方朝臣
・・・・・
  賀茂祭行列次第
  ・・・・・
 次近衞使
  左近中將源資方朝臣
 次女使
  典侍藤原骼q
・・・・・
 賀茂祭散状
  官人
   右衞門大尉中原章ョ (五位)
   山城介藤原邦敦
   内藏助藤原定氏
   左馬允大江成秀
   左中將源資方朝臣
   女使典侍藤原骼q
右近衞權中將に轉ず。
貞治四年(一三六五)四月二十一日、賀茂祭で近衞使を勤仕。
『師守記』貞治四年四月廿一日己酉
今日、賀茂祭也。・・・・・ 使、右近中將源資方朝臣 ・・・・・
・・・・・
宿紙(奉行職事出之)
 賀茂祭
  使
   近衛府
  右中將資方朝臣
 ・・・・・
 賀茂祭行列次第
  ・・・・・
  次近衛使
   右近中將源資方朝臣(伯資繼王沙汰立之)
  次女使
   典侍菅原爲子(大蔵卿長綱卿沙汰立之)
 ・・・・・
 賀茂祭散状(【右注】折帋。諸人所望之時、書賜之)
  官人
   ・・・・・
   右中將源資方朝臣
   女使典侍菅原爲子
貞治五年(一三六六)十月九日の後光嚴院の北山第への方違行幸と、十一月四日壬午の後光嚴院の北山殿から土御門殿への還幸に、左次將として供奉。時に正四位下。
『師守記』貞治五年十月九日戊午裏書
九日
     御方違 行幸
    ・・・・・
      次將
       左
    ・・・・・
    中將 源 正四下
    資方朝臣
    ・・・・・
『師守記』貞治五年十一月四日壬午裏書
   還幸
    ・・・・・
      次將
       左
    中將 正四下 源
    資方朝臣
    ・・・・・
應安四年(一三七一)正月までに正四位下に敍される。
九條本『歴名 正二位已下 至従五位上』(宮内庁書陵部所藏。九327)正四位下
源資方
康暦元年(一三七九)十二月九日、内裏に馬を進獻。
『迎陽記』康暦元年十二月九日壬申
今日、伯中將資方朝臣進馬於内裏。被下長遠【東坊城】了。
資方王
~祇伯に任じられる。
永コ三年(一三八三)十月二十二日、後小松院の御禊行幸に參仕。時に正四位下。
内閣文庫所藏(萬里小路家舊藏)『永コ三年記』[古46-782]行列交名
正四位下資方王
永コ三年(一三八三)十二月十五日、從三位に敍される。時に~祇伯、信濃權守。
『公卿補任』永コ三年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。信濃權守。十二月十五日叙。
父故顯方朝臣。
『公卿補任』永コ四年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。信乃權守。
『公卿補任』至コ二年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。信乃權守。
『公卿補任』至コ三年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。信乃權守。
『公卿補任』至コ四年 散位 非參議 從三位「資方王」
【「~祇伯。信乃權守。」やし】
『公卿補任』嘉慶二年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。信乃權守。
『公卿補任』嘉慶三年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。
康應二年(一三九〇)三月、~祇伯を免じられる。
『公卿補任』康應二年 散位 非參議 從三位「資方王」
~祇伯。三月日止伯。
應永五年(一三九八)、薨去。
『公卿補任』應永五年 散位 非參議 從三位「×資方王」
月日薨。
 
【子女】
源朝臣資繁
方子女王[後小松院即位褰帳]
【猶子】源朝臣資廣
資方の猶子。
藤原朝臣季興[八條]の二男。
右近衞權少將
康暦二年(一三八〇)四月二十五日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
『迎陽記』康暦二年四月廿五日乙酉
天リ。賀茂祭也。・・・・・ 近衞使伯中將資方朝臣【白川】沙汰之。猶子右少將資廣(八条中將季興朝臣二男云々)。・・・・・ 時弘【大石】(親弘子也)・・・・・
 
【白川家文書「應安三年三月五日 ~祇伯家契約文書」】
應安三年(一三七〇)三月五日、從二位資繼王(資宗王の玄孫)とその子(實は孫)左中將資方は、西宮廣田社領地以下の~祇官領の管領、~事公事、~職に關する取決めを約した契約文書に連署したが、この契約文書は、同族の~祇伯顯邦王に宛てて出されたものであると考えられている。詳しくは資繼王の當該項を見よ。
 
【備考】
本居宣長『玉勝間』五「中ごろまでは諸王おほかりし事」に、
『園太暦』康永三年の除目に「從五位下爲實王(天暦御後)」、貞和二年の除目に「從五位下、宗友王(天暦御後)」、同三年の除目に「從五位下資方王(寛和御後)」、延文四年の除目に「從五位下資能王(寛和御後)」などあり。このほどまでは諸王もなほおほかりしと見えたり。
とある。
『古事類苑』帝王部二十五に、
按ズルニ、玉勝間ニ云フ所ノ諸王ハ、其人アルニアラズシテ、年爵ノ爲ニ假ニ其名ヲ設ケシモノナラン
とあるが、資方王は實在の人物であるので、爲實王宗友王資能王についても、所謂「假名」「作名」の架空人物であるとは斷言できない。
 
【文獻】
曾根研三編著『伯家記録考』(西宮神社社務所、昭和八年(一九三三)十月)
曾根研三「改訂伯家家譜」五七〇頁(曾根研三『伯家記録考』附録)
曾根研三「増補訂正伯家系譜」五三五頁(曾根研三『伯家記録考』附録)
久保田収「伯家の成立と分流」(『皇学館大学紀要』第十三輯、昭和五十年(一九七五)一月、一七〇〜一九三頁)


 
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公開日時: 2021.01.05.

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