『親王・諸王略傳』顯［顯邦］

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從五位下に敍される。

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左中將に任じられる。

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延文六年（一三六一）二月二十四日、藤原朝臣實俊［西園寺］の右大將拜賀に、殿上人として扈從。

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『後愚昧記』延文六年二月廿四日丙午

_白河中將
顯邦朝臣

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『後愚昧記』貞治二年正月十六日丁巳

顯邦ヽヽ【朝臣】

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『師守記』貞治三年三月三日丁卯裏書

白川中將顯邦朝臣

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正四位下に敍される。

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『師守記』貞治七年正月一日癸酉

左中將源顯邦朝臣

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『師守記』貞治七年正月一日癸酉裏書

正四位下源朝臣顯邦（左中將）

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『師守記』貞治七年正月一日癸酉『師守記』貞治七年正月七日己卯裏書

正四位下源朝臣顯邦（左中將）

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『師守記』貞治七年正月[十六日]裏書

_{中將正四下源}
顯邦朝臣

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應安元年（一三六八）十二月二十六日、神祇伯業定王の訴に依り、廣田社領神郷田の件につき、糺問される。

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『柳原家記録』七十七勅裁口宣仲光卿記應安元年

廣田社領神郷田事、業定王状（副申状具書）如此。子細見状候歟如何。殊事候哉之由被仰下候。仍執達如件。
　　　　十二月廿六日
　　　謹上　白河中將殿

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『大日本史料』第六編之三十、應安元年十二月二十六日「北朝、神祇伯業定王の訴に依り、広田社領神郷田のことを白川顕邦に糺問す、」（一五六～一五七頁）

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應安元年（一三六八）十二月二十六日以降、神祇伯に任じられる。

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『伯家部類』「白川家傳」顯邦王に、

貞治五（【傍注】六歟）年六月　日　　　　任^ス_二神祇伯^ニ_一。

とあり、これに從うと、貞治五年（一三六六）または貞治六年（一三六七）六月に顯邦は神祇伯に任じられたとされ、また、曾根研三『伯家記録考』附録二「改訂伯家家譜」嫡流傳「顯邦王」によると、正平二十二年（一三六七）正月六日に神祇伯に任じられたとされる。

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應安三年（一三七〇）四月十三日、從三位に敍される。

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『公卿補任』應安三年（庚戌）非參議從三位「顯邦王」尻付

四月十三日叙。神祇伯。

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『公卿補任』應安三年（庚戌）非參議從三位「顯邦王」袖書

故從二位資英王男。〔母。【前田新寫一本】〕

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『公卿補任』應安四年（辛亥）非參議從三位「顯邦王」尻付

神祇伯。

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應安三年（一三七〇）四月十五日、賀茂祭の近衞使を沙汰。

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『後愚昧記』應安三年四月十五日

今日賀茂祭也。使伯三位【顯邦王】沙汰立之。

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應安五年（一三七二）四月、賀茂祭の近衞使を沙汰。

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『後深心院關白記』應安五年四月廿日丁酉

賀茂祭如例近衞使伯卿【顯邦王】沙汰立之。唐鞍・移鞍等依申請遣之。

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應安六年（一三七三）十二月二十六日、正三位に敍される。

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『公卿補任』應安六年（癸丑）非參議從三位「顯邦王」尻付

神祇伯。十二月廿六日叙正三位。

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『公卿補任』應安七年（甲寅）非參議正三位「顯邦王」尻付

神祇伯。

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應安七年（一三七四）四月、賀茂祭の近衞使（弟の源朝臣顯英）を沙汰。

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『後深心院關白記』應安七年四月十二日丁未

賀茂祭近衞使伯卿【顯邦王】又沙汰立云々。唐鞍・移等依申請遣之。

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『師守記』應安七年四月十四日

賀茂祭。･････近衛使左少將顯英朝臣（伯三位【顯邦王】被沙汰立）･････

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永和元年（一三七五）三月二十九日、信濃權守を兼任（永和三年まで）。

◎	『公卿補任』應安八年（乙卯）非參議正三位「顯邦王」尻付

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永和元年（一三七五）、從二位に敍される。

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『公卿補任』應安八年（乙卯）非參議正三位「顯邦王」尻付

神祇伯。三月廿九日兼信乃權守。月日叙從二位。

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『公卿補任』永和二年（丙辰）非參議從二位「顯邦王」尻付

神祇伯。信乃權守。

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『公卿補任』永和三年（丁巳）非參議從二位「顯邦王」尻付

神祇伯。信乃權守。

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永和三年（一三七七）二月十二日、日野土御門保光と共に、九條忠基のもとを訪れる。

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『後己心院記』永和三年二月十二日（庚申）

今日前藤中納言【土御門保光】并伯二位顯邦卿【白川】來。

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『公卿補任』永和四年（戊午）非參議從二位「顯邦王」尻付

神祇伯。

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康暦元年（一三七九）九月、神祇伯を免じられる。

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『公卿補任』永和五年（己未）非參議從二位「顯邦王」尻付

神祇伯。九月日止伯。

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『公卿補任』康暦二年（庚申）非參議從二位「顯邦王」

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『公卿補任』永德三年（癸亥）非參議從二位「顯邦王」

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永德三年（一三八三）十月二十二日、後小松院の御禊行幸に參仕。

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内閣文庫所藏（萬里小路家舊藏）『永德三年記』［古46-782］行列交名

從二位顯邦王

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『公卿補任』明德四年（癸酉）非參議從二位「顯邦王」

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明德五年／應永元年（一三九四）、薨逝。

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『公卿補任』明德五年（甲戌）非參議從二位「×顯邦王」尻付

『系圖綜覽』所收「白河家系圖（華山源氏）」の「顯邦王」の尻付に、

明德四三十三薨、五十六歳。

とあり、脇坂本・前田本・内閣文庫本『尊卑分脈』花山源氏「顯邦王」の右袖書でも同樣である。これらに從って逆算すると、顯邦王は一三三八年（建武五年／暦應元年）の誕生となる。