『親王・諸王略傳』兼［兼重］

兼重王

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『親王・諸王略傳』
　　兼［兼重］

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□ 兼重王

【出自】
　通季王［天暦御後］の六世孫。
　兼俊王の男子。

◎

『尊卑分脈』「長和三條」兼俊王の子

│正親正　從四下
┴兼重王────
　母【脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本ナシ】

【經歴】

●

從五位下に敍される。

●

延應二年（一二四〇）三月十五日、伊勢公卿勅使副使を勤仕。時に散位。

◎	『太神宮司神事供奉記』延應二年三月十九日

●

仁治元年（一二四〇）九月、伊勢例幣の使王となった父兼俊王に代わって參宮。

◎	『太神宮司神事供奉記』延應二年九月十六日
◎	『太神宮司神事供奉記』延應二年九月十七日

●

從五位上に敍される。

●

文應元年（一二六〇）九月二十五日、御禊行幸に供奉。時に從五位上。

『經俊卿記』文應元年九月廿五日庚寅

御禊行幸日供奉五位已上
　･････
　從五位上兼重王
　･････　

●

文永三年（一二六六）九月十日、伊勢例幣の使王を勤仕。

◎

『深心院關白記』文永三年九月十日己亥

今日余【近衞基平】於里亭【近衞殿】開明日例幣使卜串。秉燭之程、大外記師顯【中原】持來卜串。余著衣冠出座。以家司民部權大輔仲兼【安居院】（束帶）召前。師顯持來卜串（入箱）。候長押下。余目之。進之。見頗見之。即返給。令師顯開之。余又見之。以兼重王爲使之由、仰外記。返給外記退。余還入。

●

正親正に任じられる。

◎	『尊卑分脈』「長和三條」

●

正應六年（一二九三）七月八日、外寇祈祷の公卿勅使副使の使王を勤仕。時に從五位上行正親正。

◎	『伏見院御記』正應六年七月三日・四日・七日・八日
◎	荒木田神主尚國『正應六年七月十三日公卿勅使御參宮次第』

●

永仁二年（一二九四）正月十四日、御齋會の竟日に參仕。時に正親正。

◎

『勘仲記』永仁二年正月十四日

御齋會竟也。･････王大夫正親正兼重王･････

●

從四位下に敍される。

◎	『尊卑分脈』「長和三條」

【子女】

長淸
　藏人　紀伊守　從五位下

知重
　石見守　從五位下

『尊卑分脈』「長和三條」兼重王の子

│
│甲斐[權^{【脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本】}]守
├兼綱王
│
│正親正　從五下
├兼持王──────
│
│紀伊守　從五下
├長淸
│母^{【脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本ナシ】}
│
│[石見守從五下^{【脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本】}]
├知重───────知光
│
└式俊王

建長六年（一二五四）八月五日に敍爵された式重王は、兼重王の子か。

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更新日時： 2020.03.19.
公開日時： 2009.12.05.

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