『親王・諸王略傳』棟［棟貞］

遣使者於深草・田邑兩山陵。告以立皇太子也。田邑山陵告文曰。『天皇恐美恐美毛掛畏岐御陵尓申賜倍止申久。食國乃法止定賜比行賜部留法隨尓可有岐政止之天、貞明親王乎立氐皇太子止定賜布。此状乎參議民部卿正四位下兼行春宮大夫伊豫守南淵朝臣年名、從四位上行中務大輔棟貞王等乎差使天、恐美恐美毛申賜閇止申』。深草山陵告文亦准此焉。

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貞觀十二年（八七〇）十二月二十九日、荷前の次侍從となる。時に從四位上。

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『日本三代實録』貞觀十二年十二月廿九日丙午

以從四位上棟貞王、從五位上連扶王、從四位上源朝臣覺、從四位下源元長、從五位上藤原朝臣興世・橘朝臣春成・家原宿禰氏主・高向朝臣公輔・藤原朝臣積善、從五位下春道宿禰永藏・興道宿禰名繼・藤原朝臣宗枝・巨勢朝臣文雄・平朝臣季式・多治眞人藤善・藤原朝臣門宗・藤原朝臣遠經・橘朝臣廣相・高階眞人令範等、並爲次侍從。

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因幡權守を兼任する。

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貞觀十八年（八七六）正月十四日、神祇伯となる。

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『日本三代實録』貞觀十八年正月十四日壬辰

以從四位下【上】行中務大輔兼因幡權守棟貞王爲神祇伯云々（三十五人）。

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貞觀十八年（八七六）五月三日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕（告以大極殿災）。時に從四位上行神祇伯。

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『日本三代實録』貞觀十八年五月三日己卯

勅遣從四位上行神祇伯棟貞王向伊勢大神宮。告以大極殿災。

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元慶二年（八七八）八月二十四日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕。時に神祇伯。

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『日本三代實録』元慶二年八月廿四日丁亥

遣神祇伯從四位下【ﾏﾏ】棟貞王、從五位下行木工助大中臣朝臣伊度人等、奉幣伊勢太神宮。

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『類聚國史』巻三「伊勢太神」元慶二年八月廿四日丁亥

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山城守となる。

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元慶四年（八八〇）二月五日、大極殿の竣工を報せるため、松尾社に遣わされる。時に從四位上行山城守。

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『日本三代實録』元慶四年二月五日己丑

遣正四位下[行]右京大夫兼山城權守基棟王向於賀茂御祖・別雷兩社、從四位上行山城守棟貞王於松尾社、散位從四位下和王於平野社、･････並奉幣。告以大極殿成。･････

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神祇伯となる。

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元慶七年（八八三）七月十三日、臨時七社奉幣の伊勢使王を勤仕（主上可患疾病、且天下將憂風水）。時に從四位上行神祇伯。

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『日本三代實録』元慶七年七月十三日丁丑

遣從四位上行神祇伯棟貞王奉幣於伊勢大神宮。賀茂御祖・別雷、松尾、稻荷、貴布祢、丹生河上、大和等神社、遣使班幣。丹生河上加奉白馬。先是、六月廿七日鷺集大極殿鵄尾。今月三日已往霖雨淹旬、河水溢漲、内外略愁。陰陽寮占奏言、主上可患疾病、亦【且】天下將憂風水。故豫祈神明、至是賽焉。

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『類聚國史』巻三「伊勢太神」元慶七年七月十三日丁丑

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元慶八年（八八四）四月十日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕（告以定齋内親王）。時に從四位上行神祇伯。

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『日本三代實録』元慶八年四月十日庚子

天寒殞霜。遣從四位上行神祇伯棟貞王、從五位下行少副大中臣朝臣常道等、奉幣於伊勢大神宮。告以定齋内親王也。天皇御朝堂院小安殿、發使。夜有流星出自北斗犯紫微宮西蕃第五星。色靑白。大如柚子。

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『類聚國史』巻四「伊勢齋宮」元慶八年四月十日庚子

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元慶八年（八八四）九月十一日、伊勢例幣の使王を勤仕。時に從四位上行神祇伯。

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『日本三代實録』元慶八年九月十一日戊辰

天皇御朝堂院小安殿、遣從四位上行神祇伯棟貞王、大副從五位上大中臣朝臣有本等、奉於伊勢大神宮幣。

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『類聚國史』巻三「伊勢太神」元慶八年九月十一日戊辰

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元慶八年（八八四）十一月十一日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕。時に從四位上行神祇伯。

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『日本三代實録』元慶八年十一月[十一日]戊辰

天皇御朝[堂]院小安殿、遣從四位上行神祇伯棟貞王、大副從五位上大中臣朝臣有本等、奉大神宮幣。

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『國史大系』頭注に、「戊辰以下至幣、既見于上文九月紀、當衍」とある。

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仁和三年（八八七）五月十三日、武藏權守となる。

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『日本三代實録』仁和三年五月十三日丙戌

[以]從四位上行神祇伯棟貞王爲武蔵權守。