棟氏王


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
　　棟 ［棟氏］

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□ 棟氏王
　
【出自】
　葛井親王の一男。
　桓武天皇の二世孫王。
　
【經歴】
● 天安二年（八五八）十一月七日、淸和天皇即位敍位において、無位より從四位下に敍される。
◎ 『日本三代實録』天安二年十一月七日甲子
[授]無位秀世王、棟氏王並從四位下。
● 貞觀五年（八六三）正月二十二日、卒去。
◎ 『日本三代實録』貞觀五年正月廿二日乙酉
散位從四位下棟氏王卒。棟氏者、三品葛井親王之子也。天安二年十一月授從四位下。貞觀十三年正月拜下野守。未遂秩限而卒。
※ 『稿本桓武天皇實録』「皇孫棟氏王」の〔按〕に、
本條三代實録ノ記事中、貞觀十三年正月已下ノ文恐ラク錯簡ナル可シ、今貞觀十三年ノ十ノ字ヲ衍字ト見ルモ、同書貞觀三年正月ノ條ヲ撿スルニ、下野權守ニ任ゼラレタルハ基棟王ナルヲ見レバ遽ニ定メ難シ、因ツテ今按ヲ附シテ後考ニ俟ツ、
とある。なお、『日本三代實録』貞觀七年正月廿七日己酉に「從四位下行下野守棟貞王爲越中守」とあるので、貞觀十三年正月に下野守となった棟貞王の經歴を誤って記したものと考えるべきか。
　
【文獻等】
● 『稿本桓武天皇實録』四六五頁「皇孫棟氏王」

　
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更新日時： 2021.03.21.
公開日時： 2012.08.02.
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