『親王・諸王略傳』忠［忠望］

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蔭位によって從四位下に直敍された可能性が高い。

※	『本朝皇胤紹運録』・『尊卑分脈』における忠望王の袖書に「内膳正　正五下」とあるが、二世孫王で從四位下に直敍されるべき忠望王が、同時代史料において正五位下の位階を有していたという記載はない。「内膳正　正五下」という記載は、内膳正忠茂王との混同による誤りである可能性が高い。

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兵部大輔に任じられる。

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延長八年（九三〇）二月十二日、殿下東階に列す。時に兵部大輔。

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從四位上に敍される。

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承平六年（九三六）十二月十一日までに神祇伯に任じられる。

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承平六年（九三六）十二月十一日、月次祭に付行する臨時奉幣使の使王を勤仕。時に從四位上[行]神祇伯。

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『西宮記』巻六十二月十一日「月次神今食」
※『古事類苑（神祇部二）』神祇部二十六「月次祭」一二一頁

承平六年十二月十一日、依例於神祇官有月次祭事。但差副神祇伯從四位上忠望王（卜合）會　臨時幣參伊勢。･････

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『政事要略』所引承平七年（九三七）十月十六日付「應勘會税帳諸大夫位祿事」に「神祇伯忠望王」と見える。

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『政事要略』卷第廿七「年中行事」十一月三

　應勘會税帳諸大夫位祿事
右得神祇伯忠望王等解状偁。年中給物最在位祿。而諸國司等、只事申返無意下行。依斯或徒疊數年官符、永苦生計之難、或空疲一人行李、難免亡路之險、其窮困尤甚者、既至餓死衙門。謹檢案内、諸家封租及諸司大粮皆是以租穀分行之也。然而依勘會抄帳、無申返之例。但至位祿物難同色、以不預勘會、自懸國司之進退。仍常索粮留曾無宛行、非有新制、何休衆難。望請。始自今年、令備勘會、將斷申返之累。然則爲公無損、爲人有慶者。右大臣【藤原恒佐】宣。宜以本主請牒并使者請文、副承知官符、勘會税帳者。省宜承知依宣行之。符到奉行。
右少辨源朝臣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　左大史大藏宿禰
　　　　承平七年十月十六日

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天慶元年（九三八）九月十五日、齋宮徽子女王を奉送する伊勢例幣使の使王を勤仕。時に從四位上行神祇伯。

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『本朝世紀』天慶元年九月十三日丁巳

衙後、大納言平伊望卿參入。召式部省、給齋宮召名。又召神祇官、令卜十五日使王（外記作卜串。加封給之。但神祇伯忠望王給之）。

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『本朝世紀』天慶元年九月十五日己未

今日、齋王參向伊勢大神宮（御名徽子女王。重明親王太娘也。於帝皇姪也。春秋十歳）。仍癈務也。齋王爲御禊自野宮行葛野河･････須臾、使王神祇伯忠望王、進座前跪、給宣命文、退出。齋王出自殿東扉、乘輿出昭訓門。南折經八省院東路（此間天陰雨降）。出於郁芳門、又南折經宮城東大路、自二條大路至京外（送齋王勅使、大納言平伊望卿、參議藤原顯忠朝臣、從四位下仲宣朝臣、藤原忠幹朝臣。御前從四位下□□王、貞節王、藤原有聲朝臣、源寛信朝臣。･････）。･････
【宣命】･････王從四位上行神祇伯忠望王･････

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天慶二年（九三九）六月十一日、月次使に付行する奉幣使の使王に卜定されていた正親正忠綱王の遲參により、代わって使王を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶二年六月十一日辛巳

月次神今食也。天皇不御中院。今日、副月次例幣帛。仍上卿參大極殿、被立之。卜食忠綱王遲參。仍召神祇官伯忠望王爲使。雖不食卜、依先急事也。申剋雷鳴暴雨。可謂神靈之驗。祈雨之由有宣命。

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天慶四年（九四一）八月十三日、祈年穀臨時奉幣の伊勢使王を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶四年八月十三日庚子

伊勢使神祇伯忠望王

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天慶四年（九四一）九月十一日、伊勢例幣の使王を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶四年九月十日丁卯

于時、少外記安倍有春披覽明日伊勢使卜串於上卿。神祇伯忠望王合也。

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『本朝世紀』天慶四年九月十一日戊辰

此日、依奉遣伊勢太神宮神嘗祭幣帛使。･････上卿取宣命文。給使神祇伯忠望。々々給之退出。

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『師守記』延文元年三月廿八日

･････
注進
　伊勢幣發遣路次不通、被用新道間准據事
一　神嘗祭以下幣帛、正殿不被開時、奉納他寶殿例
　･････
　同月【天慶四年九月】廿二日幣使神祇伯忠望王、還參申云、･････

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天慶五年（九四二）四月十四日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶五年四月十四日己【丁】卯

･････又大納言召王大夫神祇伯忠望王給之。忠望王給之退出。･････

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天慶五年（九四二）六月二十日、伊勢臨時奉幣の使王を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶五年六月廿日壬申

是日、臨時奉幣使進發諸社。･････使神祇伯忠望王･････

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天慶七年（九四四）五月三日、駒牽に參仕。時に侍從神祇伯。

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『九條殿記』五月節、天慶七年五月□□【三日】

駒牽。･････左近次將等渡階前南行着陣（其次將、師尹朝臣、爲善朝臣、敦敏朝臣等、更東出。經西頭欲羞（【左傍】着）陳【陣】。依相違先例･････）･････其後、外記文正【多治】申於大臣云。･････次、式部卿敦實親王、彈正尹元平々々、兵部卿元長々々、中務卿重明々々、式明々々、有明々々、長明々々、行明々々、大納言藤原【師輔】、中納言同顯忠、同元方、參議源高明朝臣、伴保平々々、源兼明々々、同庶明々々、藤原在衡々々、同師民（【右傍】氏）々々等、昇殿。･････頃之出居侍從神祇伯忠望王、刑部卿源淸遠朝臣、□【侍カ】□□□明【源自明カ】々々、左近少將敦敏々々等着座。･････

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天慶八年（九四五）八月十一日の奉迎前齋宮使の神祇官解文の位署に「從四位上伯兼伊豫權守」と見える。

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『本朝世紀』天慶八年八月十一日甲戌

齋王令退出使中臣一人、十三日可發向伊勢大神宮。仍今日令神祇官進其齋日觸文。此局依解文作奏文。少納言付内侍奏聞。其解文等在左。
神祇官解申齋日事
･････
從四位上伯兼伊豫權守忠望王云々
･････

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天慶八年（九四五）八月二十日、奉迎前齋宮使を勤仕。時に神祇伯。

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『本朝世紀』天慶八年八月廿日癸未

又、今日午二點、於建禮門前、有大秡事。此爲進發伊勢齋王奉迎之使神祇伯忠望王、中務丞等也。

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天慶八年（九四五）十二月十三日、伊勢遷宮神寶使辨代官を勤仕。時に神祇伯。

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『貞信公記抄』天慶八年十二月十三日

伊勢豐受宮遷宮使弁代神祇伯忠望王令持神寶等參向。仍癈【廢】務。

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『本朝世紀』天慶八年十二月十日壬申

伊勢太神宮并豐受宮廿年一度宮移時副神寶。猶辨史參向者也。而此度、弁皆有障、不可參者。然則取代官、可令發向。神事之時、弁有障時、取代官。是例也者。仍自殿上、有仰事。令淸蔭卿【源】行件事。以神祇伯忠望王爲弁代之由、宣旨被定仰又了。

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天慶九年（九四六）四月七日において、神祇伯兼伊豫權守。

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『皇字沙汰文』上「伊勢豐受太神宮神主解　申請神祇官裁事」

天慶九年（九四六）四月七日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･････
･････
伯兼伊豫權守王　　　　　　　　　　　　　　　　　･････
･････

※	『稿本光孝天皇實録』「皇孫忠望王」二六八～二六九頁

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天慶九年（九四六）四月二十二日、即位由奉幣の使王を勤仕。時に從四位上行神祇伯兼伊豫權守。

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『貞信公記抄』天慶九年四月廿二日壬午

今上遷御綾綺殿、幸建禮門南庭。奉遣幣帛於伊勢太神宮、□【告】可即位之状。還宮之後、不替齋院【婉子内親王】[之]令旨告賀茂社。

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『西宮記』臨時「御即位」

吏部記云。天慶九年四月廿二日、今上遷御綾綺殿。是日御建禮門、發伊勢大神宮幣使云々。

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山本本『即位部類記』（『大日本史料』第一編之八、六一五～六一八頁所引）

【上文闕】賀茂□□□□□告以齋内親王不替（案先例、天皇受禪之後、賀茂齋王若不替時、卜定伊勢齋宮之次、同定件齋王事。令告其由。而此般賀茂祭當廿五日、齋王行禊、立在明日。仍今日被申此由歟）。巳二刻、天皇初移御綾綺殿（天皇自爲太弟之時、御飛香舍。今於彼舍指綾綺殿。是中宮）。訖大内記橘朝臣直幹付【作】宣命文覽大臣。々々付藏人奏。公卿著宜陽殿座。于時三品元平親王參□□□親王前勅許帶劒。今日解体劒參入。腰□□□爰大臣示親王云。勅許[帶]劒如故者、即帶劒即了。同三剋、天皇御腰輿、出御建禮門。先是諸司装束（天皇受禪之後、御此門前、被發件奉幣之例。在貞觀年、而彼年記。又不注装束。仍昨夕装束使左中辨大江朝綱朝臣參太政大臣【藤原忠平】第蒙處分、仰云。宜准奉荷前幣時者。今日装束頗准彼時。又昨日主殿寮申云。天皇御建禮門并中院之時、必候腰輿。而今事在禪位之初、若候何輿于【乎】。將蒙處分者、少外記三園千桂申右大臣【藤原實賴】。右大臣便差千桂、令申太政大臣□【私歟】第、仰云。任例猶可候腰輿者、仰彼寮已了）。其儀、同門前立五丈幄二宇（東西爲妻、以苫〓其裏。苫下立瓊幄。是御在所）。以外板敷幄下板上施長筵。瓊幄之内立大床乎。其邊廻立太宗【宋】屏風二帖、大床子巽方、隔以書屏風。其内置半疊一枚。其前施筥薦安幣物。又大床子御座乾角立廻書御屏風一帖。其内御倚子一脚。其南施疊二枚（爲内侍候所）。又同門内西方立七丈幄一宇（南北爲妻）。以南三間爲御厨子候所。次二間爲主水司候所、北二間爲候御輿之所（各以幔相隔）。御在所東南西并三面、懸廻斑幔。其巽方在屏門。其内置版位二枚（中臣、忌部版也。中務省置之）。御在所東屏幔之外、立五丈幄一宇（東西爲妻。是爲親王、公卿座也）。其東一許丈立五丈幄一宇（東西爲妻。少納言、辨、外記、史、内記座也。史生、官掌、召使等座在座東）。王卿幄南四許丈立五丈幄一宇（東西爲妻。是召王大夫、賜宣命文之所也）。春華門西、修明門東、懸幔爲垣代（如射禮時）。□者、天皇召舍人二聲。大舍人四人、於屏幔外同音稱唯。少納言源朝臣泉代參入、就版膝行。一同八省院儀。又中臣、忌部等參入。賜幣物并【並歟】如式。訖右大臣起座、不向幄座。召使神祇伯忠望王、授宣命文。訖天皇還宮。親王、公卿著宜陽殿座。又大臣以上齋王不替之□【由歟】宣命文授使。參議伴保平朝臣受之退出、傳授次官。今日近江國給勅符、覆奏使權少目大鹿長仁到來。辨官取奏状付外記。而今日依廢務不奏。
申伊勢大神宣命文云。
天皇我詔旨度、掛畏支伊勢度會乃五十鈴乃河上乃下津石根仁大宮柱廣敷立弖、高天原仁千木高知弖、稱辭定【竟】奉る天照坐皇大神乃廣前仁、恐美恐美母申賜□【倍】止申久。今月廿八日、太上天皇遜寶位禮給比訖、助[朕]身介賜弖、天[之]日繼爾令登賜へ利畏利辭申賜倍度母、不被許仁依弖、今月廿八日可即位状乎、王從四位上行神祇伯兼伊豫權守忠望王、中臣神祇祐正六位上大中臣朝臣公節乎差使弖、忌部神祇少副從五位下齋部宿禰春行爾【加】弱肩仁太手襁取掛弖、禮代能大幣乎持齋利令捧持弖奉□【出】賜布。掛畏岐皇大神、此状乎平久聞食弖、天皇朝廷乎寶位無道久、食國乃天下母無事久、平平【衍】安護賜比矜賜倍止、恐美恐美毛申賜へ止申。
申賀茂宣命文云。･････

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天暦四年（九五〇）七月二十七日より以前に、御巫の補任に關し、藤原師輔に意見を述べた。

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『御産部類紀』二所引『九條殿記』天暦四年七月廿七日壬辰

･････今日以神祇權少史直氏茂兼任宮主、以安倍高子爲御巫之由被下宣下。件兩人宣旨可申下之由、先日示權亮有相朝臣也。御巫是乳母左近【源正子】之擧也。先日神祇伯忠望王來、令申云。東宮【憲仁親王】御巫是先例官可申補也。而自本家可被補云々。是最不安。答云。檢苻案依令旨補任之例、其數已多。今伯【神祇伯忠望王】所稱之例、似不〓【小送】。抑言上解文於官自有裁定歟。

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天暦十年（九五六）、勅勘を被るが、六月十一日、月次祭の際、五位以上の神祇大副・神祇少副が無く、代官を立てられなかったため、六位以下の神祇官人が神事に參候しなかった。そのため、忠望王の勅勘は免じられ、月次祭に參仕した。

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『小右記』長元四年九月五日庚戌「式部卿親王被免事」

式部卿親王【敦平】可從省務之事、仰大外紀文義【小野】了。□申云。可給宣旨於本省。亦差外記相親【文室】可遣親王□□【許歟カ】。仰可遣之由。相親者□問遣之者也。仍不遣他人而已。故殿【藤原實頼】天暦十年六月十九日御記云。式部卿【元平親王】依有王氏爵□□□□申之。仰。頃月不從公事。忠望王已被免勘事後、親王可從公事之由。可仰宣（元輔朝臣【藤原】所傳仰）者、差外記衆与【可カ】仰遣□【由カ】。又以同親王【元平】被補相撲司別當也。･････外記可□【遣カ】親王。通達之人可相　【儲】之由差随身□【信カ】武【身人部】、密々示前左衛門督【藤原兼隆】。返事感悦再三所示也云々。簾□【中カ】女等奔走、有忻々聲云々。

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『江家次第』七「月次祭」（『稿本光孝天皇實録』「皇孫忠望王」二六九頁所引）

伯勘事五位副無之、依無代官例免伯（天暦十）
（○頭註）伯勘事（云云）天暦十六十二、天皇御中院爲班幣、神祇官人不候、仍忽免勅勘、忠望王從事。

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『北山抄』一「二月」四月祈年祭

同【天暦】十年六月、月次祭、伯勘事、無五位以上副、依無代官例、免忠望王勘事、令分諸社幣畢。

※

『稿本光孝天皇実録』「皇孫忠望王」二六九頁「天暦十年六月十一日、是ヨリ先、勅勘ヲ蒙リシガ、是日、天皇中和院ニ御シテ班幣ヲ行ハルルヤ、神祇官人候セズ、仍リテ王ノ勅勘ヲ免ジテ事ニ從ハシム、」

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應和元年（九六一）閏三月十三日、伊勢祈謝使の使王を勤仕。時に從四位上行神祇伯。

◎	『伊勢勅使部類記』「伊勢勅使雜例」寶殿不被開給例
※	『稿本光孝天皇実録』「皇孫忠望王」二六九～二七〇頁に、「應和元年閏三月十二日、伊勢神宮祈謝使ト爲ル、六月、月次祭使ヲ奉ズ、」とあり、『神祇伯補任』「忠望王」と『伊勢勅使部類記』中臣故障例（※ 應和元年七月廿六日）が引用されている。

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應和元年（九六一）六月、月次祭に付行した伊勢臨時奉幣の使王を勤仕したと見える忠理王（從四位上神祇伯）とは、忠望王の誤りであろう。

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『伊勢勅使部類記』「伊勢勅使雜例」中臣故障例、應和元年七月廿六日

應和元年六月々次祭使散位正六位上大中臣中理有故障、不參着、以他人改替。同七月廿六日奉幣使進發。宣命。辭別天申給天去六月乃月次乃祭仁王從四位上神祇伯忠理、中臣散位正六位上大中臣朝臣中理等乎差使天奉出賜比支。而中理途中邇依有故障天不參着奈利之加者･････

※	『古事類苑（神祇部二）』神祇部二十六「月次祭」一五〇頁

●	『稿本光孝天皇實録』二六七～二七〇頁「皇孫忠望王」
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