『親王・諸王略傳』資［資淸②］

●

一二八八年（弘安十一年／正應元年）生。

※	『公卿補任』嘉暦三年（戊辰）非參議從三位「資淸王（四十一）」、『公卿補任』嘉暦四年（己巳）非參議從三位「資淸王（四十二）」より逆算。

資淸王

●

正應六年（一二九三）正月五日、從五位下に敍される（王氏爵。寛和御後）。六歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

源朝臣資淸

●

正應六年（一二九三）二月十八日、侍從に任じられる。六歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

永仁五年（一二九七）十一月十四日、從五位上に敍される。十歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

正安元年（一二九九）七月二十七日、正五位下に敍される。十二歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

正安三年（一三〇一）二月八日、後伏見院の御幸始に供奉。

◎

『實躬卿記』正安三年二月八日

今夕新院脱屣之後御幸始也。･････
　殿上人
　　･････
　　伯侍従資清

●

正安三年（一三〇一）三月二十四日、後二條院の即位式に參仕。

◎

『御即位正安記』正安三年三月廿四日甲子

･････資淸之事、雜色少々狩衣牛飼等也。共侍内々可參處、返之間、略之畢。･････

●

正安四年（一三〇二）二月六日、春日祭使發遣において舞人を勤仕。

◎

『實躬卿記』正安四年二月六日辛未

侍從資淸

●

乾元二年（一三〇三）五月十八日、右少將に任じられる。十六歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

嘉元二年（一三〇四）正月五日、從四位下に敍される。十七歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

嘉元四年（一三〇六）十一月十四日、從四位上に敍される。十九歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

延慶三年（一三一〇）三月九日、正四位下に敍される。二十三歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

延慶三年（一三一〇）九月四日、右中將に任じられる。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

資淸王

●

正和六年（一三一七）正月九日、神祇伯に任じられる。三十歳。

◎	『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

●

文保元年（一三一七）二月十一日、神拜、及び、任伯の拜賀を行う。

◎	『神祇伯資淸王記』「廳始並伯拜賀之事」

●

文保元年（一三一七）十二月二十二日、從三位に敍される。

◎

『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」尻付

十二月廿二叙。神祇伯如元。

◎

『公卿補任』正和六年（丁巳）非參議從三位「資淸王」袖書

從二位業顯王男。母。

正應六正五叙爵（寛和御後）。同二月十八侍從。永仁五十一十四從五上。正安元七廿七正五下。乾元二五十八右少將。嘉元二正五從四下。同月十九日還任少將。徳治元十一十四從四上。延慶三三九正四下。同九月四右中將。正和六正九任神祇伯。

●

文保二年（一三一八）三月二十九日、資淸王が扶持した瑃子女王（業顯王の女子）が、後醍醐天皇の即位式において左褰帳を勤仕した。

◎

『伯家部類』「褰帳女王事文龜元年御即位忠富記」

宣房卿自筆。文保二年三月。資淸王ノ時ナリ。
來廿九日可有御即位。任例褰帳女王可令沙汰迄【進】給者。依
天氣上啓如件。
　　　三月十五日　　　　　　　　　　　　　　　少納言宣房
　謹上　神祇伯殿
　　　　　已上

●

文保二年（一三一八）四月二十五日、神祇伯を免じられる。

◎

『公卿補任』文保二年（戊午）非參議從三位「資淸王」尻付

神祇伯。四月廿五日止伯。

◎

『公卿補任』文保三年非參議從三位「資淸王」

◎

『公卿補任』嘉暦二年（丁卯）非參議從三位「資淸王」

◎

『公卿補任』嘉暦三年（戊辰）非參議從三位「資淸王（四十一）」

◎

『公卿補任』嘉暦四年（己巳）非參議從三位「資淸王（四十二）」

●

元德二年（一三三〇）正月十三日、正三位に敍される。四十三歳。

◎	『公卿補任』元徳二年（庚午）非參議從三位「×資淸王（四十二【ﾏﾏ】）」尻付

●

元德二年（一三三〇）五月十一日、薨逝。四十三歳。

◎

『公卿補任』元徳二年（庚午）非參議從三位「×資淸王（四十二【ﾏﾏ】）」尻付

正十三正三位。五十一卒。

●

『神祇伯資淸王記』「廳始並伯拜賀之事」

※	曽根研三『伯家記録考』一一九頁、二二三～二二四頁