| ● |
一四一七（應永二十四年）生。
| ※ |
幼名は「竹千代」か。『資益王記』文明十六年三月廿三日、弟 源朝臣忠富の資益王宛書状の宛名が「竹千代殿」となっている。
|
|
源朝臣資益
|
| ● |
左少將に任じられる。
|
| ● |
永享六年（一四三四）六月五日、「唐人」が室町殿に參じた際、室町殿に參仕。時に左少將。
| ◎ |
『師郷記』永享六年六月五日辛亥
今日、（【右】未剋）、唐人（【右】參）室町殿。･････ 今日參公卿（【右傍】人々）･････ 殿上人 ･････ 資益（左少將）･････
|
|
|
| ● |
永享七年（一四三五）正月二十八日、後崇光院の室町殿參賀に參じる。
| ◎ |
『看聞日記』永享七年正月廿八日
･････ 御所【室町殿】ニ參。･････ 其後人々群參。三條大納言、飛鳥井中納言【雅世】、中御門中納言、日野中納言【廣橋兼郷】、中山宰相中將（各織狩衣）、殿上人爲之朝臣【冷泉】・持康朝臣【木造】・永豐朝臣【高倉】・資任【烏丸】・雅親【飛鳥井】・資益【白川】（皆織狩衣、爲役送參）、御會所前水等見廻（公卿・殿上人皆相伴）。･････
|
|
|
| ● |
永享七年（一四三五）四月十七日の舞御覽において笙を奏す。時に左少將。
| ◎ |
『看聞日記』永享七年四月十八日
･････ 御酌之時被召出云々。女中御前祗候。公卿役送ハ爲之朝臣【冷泉】・持泰朝臣【木造持康】・永豐朝臣【高倉】・資任【烏丸】・資益【白川】・雅親【飛鳥井】等也。･････
所作人
笙
中御門中納言（宗繼）【松木】・持俊朝臣（【傍注】北畠中將）・繁宗（【傍注】山科少將）・資益（【傍注】伯少將）･････
篳篥
有俊（【傍注】綾小路少將）・資繼（【傍注】平松少將）･････
笛
中山宰相中將【定親】・實郷朝臣（【傍注】橋本中將）・定兼朝臣（【傍注】白河中將）・･････
琵琶
園中納言【基秀】・孝長朝臣
箏
四辻宰相中將【季保】・季俊朝臣（【傍注】四辻中將）
･････
|
|
| ◎ |
『師郷記』永享七年四月十七日己未
今日、於 禁裏有舞御覽。･････ 堂上所作人 ･････ 定兼朝臣（右中將。笛）･････ 資益（左少將。笙）･････
|
|
|
| ● |
永享七年（一四三五）四月十九日、賀茂祭の近衞使を勤仕。
|
| ● |
永享七年（一四三五）十二月二十七日、歳末の禮のため、室町殿、次いで後崇光院御所へ參賀。
| ◎ |
『看聞日記』永享七年十二月廿七日
室町殿【義敎】歳末人々群參、其次是へ參賀人々、･････ 伯二位入道【資忠王】（馬（未到）・太刀）･････ 伯三位【雅兼王】（御劍）･････ 資益･････。皆對面。･････
|
|
|
| ● |
永享八年（一四三六）十二月二十七日、歳末の禮のため、室町殿、次いで後崇光院御所へ參賀。
| ◎ |
『看聞日記』永享八年十二月廿七日
歳暮之禮室町殿【義敎】人々參賀云々。其次是【伏見殿御所】へ參賀人々、･････ 伯二位入道【資忠王】、･････ 資益（【傍注】伯少將）【白川】（【割注】衣冠）･････ 等參。皆對面。･････
|
|
|
| ● |
永享九年（一四三七）正月一日、正月節會に左次將として勤仕。
| ◎ |
『師郷記』永享九年正月一日壬辰
節會。･････ 次將左 ･････（【右】白川）資益 ･････
|
|
|
| ● |
永享九年（一四三七）四月十一日、左少將より右少將に轉じる。
|
| ● |
永享九年（一四三七）四月十四日、賀茂祭の近衞使を勤仕。時に右少將。
| ◎ |
『師郷記』永享九年四月十四日癸酉
賀茂祭。･････ 近衞使右少將資益（十一日渡右云々）。
|
|
|
| ● |
永享九年（一四三七）八月十五日、石淸水八幡宮の放生會に次將として參仕。時に右少將。
| ◎ |
『師郷記』永享九年八月十五日
放生會。･････ 次將右少將資益 ･････ 等參向云々。
|
|
|
| ● |
左少將に轉じる。
|
| ● |
永享十年（一四三八）八月十五日、石淸水八幡宮の放生會に參仕。時に左少將。
|
| ● |
從四位下に敍される。左中將に任じられる。
|
| ● |
嘉吉三年（一四四三）三月十六日、備前介を兼任。
|
| ● |
嘉吉四年（一四四四）正月六日の正月敍位における左近衞府奏、以正六位上平朝臣安邦被敍榮爵状に署名。時に從四位下左近衞權中將兼備前介。
| ◎ |
『康富記』嘉吉四年正月六日丙辰、左近衞府奏、以正六位上平朝臣安邦被敍榮爵状の署名
|
|
資益王
|
| ● |
文安二年（一四四五）、神祇伯に任じられる。
|
| ● |
文安五年（一四四八）七月二十日、從三位に敍される。三十二歳。
| ◎ |
『公卿補任』文安五年 非參議從三位「資益王（三十二）」
［嘉吉三三十六備前介（從四位下。左中將兼任）【三・新本】］。
|
|
| ◎ |
『公卿補任』文安六年【一四四九】 非參議從三位「資益王（三十三）」
|
| ◎ |
『公卿補任』寶徳二年【一四五〇】 非參議從三位「資益王（三十四）」
|
|
| ● |
寶徳三年（一四五一）正月五日、正三位に敍される。三十五歳。
| ◎ |
『公卿補任』寶徳三年 非參議從三位「資益王（三十五）」
神祇伯。［正【三・新本】］月［五【三・新本】］日正三位。
|
|
| ◎ |
『公卿補任』寶徳四年【一四五二】 非參議從【正】三位「資益王（三十六）」
|
|
| ● |
美濃權守を兼任する。
|
| ● |
享徳二年（一四五三）四月二十五日、從二位に敍される。三十七歳。
| ◎ |
『公卿補任』享徳二年 非參議正三位「資益王（三十七）」
|
| ◎ |
『公卿補任』享徳三年【一四五四】 非參議從二位「資益王（三十八）」
|
| ◎ |
『公卿補任』享徳四年【一四五五】 非參議從二位「資益王（三十九）」
|
| ◎ |
『公卿補任』康正二年【一四五六】 非參議從二位「資益王（四十）」
|
| ◎ |
『公卿補任』文正二年【一四六七】 非參議從二位「資益王（五十一）」
|
|
| ● |
享德二年（一四五三）四月二十六日、禁裏舞御覽において笙を奏す。
| ◎ |
『師郷記』享德二年四月廿六日癸丑
今日 禁裏舞御覽也。室町殿御沙汰也。･････
笙
資益王
･････ 伯二位
･････
笛
定兼卿
前兵部卿 ･････
･････
主上【後花園天皇】御箏。親王御方【貞常親王】御比巴云々
･････
|
|
|
| ● |
寛正六年（一四六五）十二月三日、室町幕府は、伯（神祇伯資益王）家雜掌に、東寺領若狭國太良庄に大嘗会大奉幣米を催促するのを停止させた。
|
| ● |
寛正六年（一四六五）十二月八日、室町幕府は、攝津守護細川勝元に、攝津國西宮の地を神祇伯資益王に還付させた。
| ◎ |
『蔭凉軒日録』寛正六年十二月八日
攝州西宮依有舊借不渡之事被申之。仍以先職細川右京大夫殿之状伺之。･････ 西宮之事者、先被渡于伯家、以復勘定而舊返辨之事者、嚴可被仰付之由、可命之由、被仰出也。是又與諸奉行判之與上意同前也。
|
|
|
| ● |
寛正七年（一四六六）二月十一日、室町幕府は、神祇伯資益王に、東寺領山城久世上下荘・植松荘等に大奉幣米を催促するのを停止させた。
|
| ● |
應仁二年（一四六八）八月八日、正二位に叙される。五十二歳。
| ◎ |
『公卿補任』應仁二年、非參議從二位「資益王（五十二）」
|
| ◎ |
『公卿補任』應仁三年【一四六九】 非參議正二位「資益王（五十三）」
|
|
| ● |
文明十年（一四七八）七月二十七日、神祇伯資益王等が奏聞した神祇官八神殿再興を請願する神祇官連署に對して下された勅答が披露された。
| ◎ |
『兼顕卿記』別記 文明十年七月廿七日（丁亥）
又神祇官八神殿再興事神祇官連署、伯卿【資益王】付送間、先日奏聞之處、可申室町殿由勅答之間、今日同披露之處、可事行歟否相談伊勢守。重而可申由仰也。申次同前右衞門督局。頃之歸家。
|
|
| ※ |
『大日本史料』第八編之十、文明十年七月二十七日（丁亥）「神祇伯資益王等、神祇官八神殿ヲ再興センコトヲ請フ、」
|
|
| ● |
文明十三年（一四八一）十二月二十五日、伯二位（資益王）家雜掌が、広田社領摂津國橘御園内地頭恒富代官職を契約した前田兵庫助が十餘年にわたり年貢を納めず、借錢があると称して納入に應じないため、幕府に糾明を求めて訴え出た。
| ◎ |
『親元日記別録』文明十三年十二月廿五日
|
| ※ |
『大日本史料』第八編之十三、文明十三年十二月二十五日（乙丑）「白川資益王、前田某ノ攝津廣田社領同國橘御園内地頭恒富代官職ヲ違亂スルヲ、幕府ニ訴フ、」
|
| ◎ |
『公卿補任』文明十五年【一四八四】 非參議正二位「資益王（六十七）」
|
|
| ● |
文明十六年（一四八五）六月二十一日薨逝。六十八歳。
| ◎ |
『親長卿記』文明十六年六月廿一日
今日民部卿【忠富】來。伯二位（資益。六十八歳）所勞危急（流風之風病）。仍職事伺申了。可爲資氏朝臣之處、讓與之事昨今雖令申、不承引。事切者可申。可【衍カ】以昨日々付可宣下云々。･････ 伯二位【資益王】今日薨去云々。
|
|
| ◎ |
『後法興院記』（政家公記）文明十六年六月廿三日（戊寅）
|
| ◎ |
『大乘院寺社雜事記』文明十六年七月廿一日
一、伯二位資益王去月廿一日他界云々。仍壽桂院指合云々。
|
|
| ◎ |
『公卿補任』文明十六年 非參議正二位「×資益王（六十八）」
|
|
