| ● |
一五四七年（天文十六年）生。
|
| ● |
父 邦輔親王が永祿六年（一五六三）三月二十六日に薨逝したため、伏見宮を相續。
|
| ● |
永祿六年（一五六三）十二月十七日、正親町院の猶子となる。
| ◎ |
『御湯殿上日記』永祿六年十二月十七日
ふしミとの【伏見殿。のちの貞康親王】御ゆうし【猶子】の事申されて、御しんさくなかハし【長橋】御心との事にて、入たうの宮【入道宮。貞敦親王】御れいに御まいりて、二こんまいる。
|
|
|
| ● |
永祿六年（一五六三）十二月二十一日、親王宣下。元服。
| ◎ |
伏見宮本『伏見宮代々位記宣旨類』
貞康親王
左中辨藤原朝臣經元傳宣、權中納言源朝臣重保宣、奉勅、宜爲今上親王者。
永祿六年十二月廿一日 主殿頭兼左大史小槻宿禰朝芳 奉
|
|
| ◎ |
『御湯殿上日記』永祿六年十二月廿一日
ふしみどのわか宮【伏見殿若宮】の御かた【貞康】御げんぷく【元服】にて、じんのぎ【陣儀】あり。じやうけい【上卿】にわた【庭田】。辨ふさん【不參】にて、ぶ行【奉行】なりし辨の御かたも頭の辨かけてぶ行なり。つゐでにしやうれんゐん【靑蓮院】しんわうせんげ【親王宣下】つけおこなはるゝ。･････
|
|
| ◎ |
『御湯殿上日記』永祿六年十二月廿二日
ふしみどのわかみや【伏見殿若宮】の御かた【貞康親王】きのふ御げんぷくとて、けふの夕かた御まいりあり。五いろ五か【五色五荷】まいる。つねの御所にて三こんまいる。
|
|
|
| ● |
永祿九年（一五六六）四月二十九日、式部卿に任じられる。
| ◎ |
伏見宮本『伏見宮代々位記宣旨類』
「【端裏書】口宣案」
上卿 萬里小路大納言
永祿九年四月廿九日 宣旨
無品貞康親王
宜任式部卿
藏人頭右近衞權中將重通 奉
|
|
|
| ● |
永祿十一年（一五六八）三月二十六日、家督を「三歳若宮」（邦房親王）に讓る。
| ◎ |
伏見宮本『貞康親王御置文案』
爲後證態染筆條々。
一、爲禁裏【正親町院】當家事被加綸言、萬事再興之義可被仰出候由、可有奏聞事。
一、家之義三歳若宮【のちの邦房親王】へ悉讓申候。支證『看聞御記』已下相渡申候。然者幼少之間、萬事萬里小路大納言へ任置候間、諸事相計宮中可被申付候。於疎略者不可有其曲旨賴存事。
一、在所公事已下堅可被申付事。
一、諸侍已下參可得貴意之由申置候間、被引立可然樣ニ可被申付事。
一、被對仁和寺門跡【任助親王】以御談合萬事可被相果事。
永禄十一辰年三月廿六日 (花押)
式部卿貞康
萬里小路大納言とのへ
|
|
|
| ● |
永祿十一年（一五六八）四月十五日、薨逝。二十二歳。
| ◎ |
『言繼卿記』永祿十一年四月十五日甲午
一、伏見殿未刻御遠行云々。御年廿二歳。御早世。不可説々々々。
|
|
| ◎ |
『公卿補任』永祿十一年四月十五日
|
|
