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父「五辻親王家」（祥益庵主）より丹波國六人部庄を讓與される。
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『天龍寺重書目録』乙「貞治六年十月三日付六人部庄庄主・都官請文」
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『天龍寺重書目録』乙「永和三年八月十五日付沙門祥益讓状」
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出家して天龍寺に入寺。貞治五年（一三六六）五月十八日、周勝に對して、丹波國六人部庄等の年貢のうち毎年二万疋を資縁として宛がうことが定められた。
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『天龍寺重書目録』乙「貞治五年仲夏十八日付春屋妙葩御判状」
一、御寄附状等謹令拜納候畢。
抑被仰下條々、後代塔主可申置候也。就其六人部庄等年貢内毎年貳萬疋、御爲周勝御房御資縁無懈怠可令沙汰候。若至于後代萬之一有不法之儀者、被觸仰門徒中可被改易塔主職候也。若又不慮之儀出來下地等轉變之時者、不可有其陰之間、依時宜可被尋聞食候由、可有御披露候。仍爲後證粗言上如件。
貞治五年（丙午）仲夏十八日 妙葩御判
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入寺した周勝は、丹波國六人部庄を、「調度・御文書等」を副えて、すべて金剛院に寄進。そのため、春屋妙葩は幕府に交渉し、貞治六年（一三六七）十月三日、六人部庄は、「故兵部卿親王」即ち煕明親王の菩提のためとして天龍寺に寄附されることとなり、周勝には替地からの毎年二百貫文の料足が宛がわれることが定められた。
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『天龍寺重書目録』乙「貞治六年十月三日付六人部庄庄主・都官請文」
一、丹波國六人部庄事、前鎌倉將軍家式部卿宮【久明親王】御孫子五辻親王家（御發體以後自被號祥益庵主）、雖有御讓與安位若宮【周勝】、御入寺之間、被相副調度・御文書等、所有御寄進于金剛院也。爰長老（春屋和尚）、被申談於武家、被寄附于天龍寺訖。然者替地事、萬一令參差者、毎年以貳百貫文料足可令備進、更不可有懈怠之儀。將又自餘御領公券等相交一紙中之上者、自然御沙汰之時者寺家可出帶。若背此旨有遺【違】變之儀者、當寺住持并知事等可被訴公方之状、如件。
貞治六年十月三日 庄主祖承在判
都官（【左傍注】修造）昌能在判
都官周惕在判
春屋和尚
住持在判
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『天龍寺重書目録』乙「永和三年八月十五日付沙門祥益讓状」
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永和三年（一三七七）八月十五日より以前に、父に先立ちて死去。丹波國六人部庄は、父「五辻親王御方」（祥益）に返進された。
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『天龍寺重書目録』乙「永和三年八月十五日付沙門祥益讓状」
一、丹波國六人部庄事、雖讓與周勝御房、爲故兵部卿親王【煕明親王】御菩提、天龍寺寄附畢。仍毎年貳百貫文可有沙汰由、春屋和尚請文如此候。然周勝御房世去候上者、彼御請文并周勝御房状相副、讓與所幸宮【久世】、如件。
永和三年八月十五日 沙門祥益在判
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『天龍寺重書目録』乙「應永十七年六月廿七日付六人部庄本主次第」
一、六人部本主次第。
前鎌倉將軍家式[部]卿宮【久明親王】孫子
五辻親王家、自號祥益庵主、御子周勝侍者死去後、御讓文書等五辻親王御方ニ被返進。其後御子幸宮、御名久世御方ニ御讓。其後舍弟下宮、御名宗璨御房ニ御讓。自其御方南禪寺正眼院ニ御寄進也。
應永十七年六月廿七日
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