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兄弟の周勝が死去した後、永和三年（一三七七）八月十五日、もと周勝が本主であり父「祥益庵主」に返された丹波國六人部庄を讓與された。
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『天龍寺重書目録』乙「永和三年八月十五日付沙門祥益讓状」
一、丹波國六人部庄事、雖讓與周勝御房、爲故兵部卿親王【煕明親王】御菩提、天龍寺寄附畢。仍毎年貳百貫文可有沙汰由、春屋和尚請文如此候。然周勝御房世去候上者、彼御請文并周勝御房状相副、讓與所幸宮【久世】、如件。
永和三年八月十五日 沙門祥益在判
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明德三年（一三九二）八月二十八日、丹波國六人部庄を弟の宗璨（「下宮」）に讓與した。
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『天龍寺重書目録』乙「明德三年八月廿八日付久世讓状」
一、丹波國六人部庄事、自五辻宮【祥益庵主】讓給候。仍年貢内毎年貳百貫文自天龍寺可有沙汰候。爲面々菩提、彼讓状悉相副、所令讓與宗璨御房、如件。
明德三年八月廿八日 久世在判
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『天龍寺重書目録』乙「應永十七年六月廿七日付六人部庄本主次第」
一、六人部本主次第。
前鎌倉將軍家式[部]卿宮【久明親王】孫子五辻親王家、自號祥益庵主、御子周勝侍者死去後、御讓文書等五辻親王御方ニ被返進。其後御子幸宮、御名久世御方ニ御讓。其後舍弟下宮、御名宗璨御房ニ御讓。自其御方南禪寺正眼院ニ御寄進也。
應永十七年六月廿七日
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應永十七年（一四一〇）二月二十五日までに死去していた可能性がある。
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『天龍寺重書目録』乙「應永十七年二月廿五日付宗璨寄進状」
一、丹波國六人部庄事、自幸宮【久世】讓給候。仍自天龍寺可有沙汰候。爲面々菩提、彼證状等悉相副、所寄附南禪寺正眼院。仍爲後證之状、如件。
應永十七年二月廿五日 宗璨在判
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