『親王・諸王略傳』末［末成］

末成王 / 春原末成

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同時に春原眞人を賜姓された永世王・末繼王は、後に春原朝臣を改賜姓されたと考えられる。『新撰姓氏録』によると、春原朝臣は河島王すなわち川島皇子の後裔である。從って、末成王も川島皇子の後裔であると考えられる。

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『新撰姓氏録』左京皇別上「春原朝臣」

天智天皇皇子淨廣壹河島王之後也。

【經歴】

末成王

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七八四年（延暦三年）以降の誕生である可能性が高い。

※	『日本後紀』延暦廿四年二月乙卯條には有位者とされていない。延暦十五年（七九六）十二月九日より、滿二十一歳で自動的に嫡子の六世王は正六位上となり、庶子の六世王は正六位下となったので、延暦二十四年（八〇五）二月十五日に有位者でなかったとすれば、その時點において未だ滿二十一歳に達していなかったと考えられる。

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延暦二十四年（八〇五）二月十五日、春原眞人を賜姓される。

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『日本後紀』延暦廿四年二月乙卯

左京人･････永世王・末成王・末繼王[賜姓]春原眞人。

【備考】

●	『百家系圖稿』巻十「天智天皇御流」は春日王（志貴親王の男子）の子「香久王【上書書込】」の子と作す。
●	『皇胤志』は春日王の子「江原王【右注】」の子と作す。