『親王・諸王略傳』芳［芳之］

山本芳之

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明治二十二年（一八八九）三月二十二日生。
初め民籍にあり。

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能久親王の實子であることが明らかとなったため、明治三十年（一八九七）七月一日、「二荒（ふたら）」の家名を賜わり、伯爵を授けられる。

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『官報』第四一九九號明治三十年七月二日授爵敍任及辭令

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『授爵録』（明治三十年）

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『明治天皇紀』

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『華族制度資料集 ──昭和新修華族家系大成別巻──』三一五頁

･････同【昭和】三十年創立の二荒・上野兩家は、能久親王の實子で民籍にあったことが明らかになったが皇族籍に編入することもできず、特旨を以て華族に列せられた事情がある･････

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「二荒」の家名は、父、能久親王（公現親王）が日光山輪王寺門跡であったことによる。

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明治四十二年（一九〇九）八月十八日、歿。從五位。

●	『平成新修旧華族家系大成上巻』四五八頁
●	『昭和新修華族家系大成上巻』四二三頁
●	森岡清美『華族社会の「家」戦略』（吉川弘文館、二〇〇二年一月）三九七～三九八頁