『親王・諸王略傳』資［資茂］

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※	『公卿補任』延慶二年～文保三年より逆算。『公卿補任』嘉元四年より逆算すると一二七四年生となるが、誤りであろう。

康家王

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文永十一年（一二七四）正月五日、從五位下に敍される（王氏爵）。

源朝臣康家

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弘安十一年（一二八八）四月七日、源朝臣を賜姓され、侍從に任じられる。

源朝臣資通

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資通と改名。

資通王

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正應二年（一二八九）四月二十九日、王氏に歸し、父資緒王からの讓りにより神祇伯に任じられる。

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正應三年（一二九〇）正月五日、從五位上に敍される。

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正應四年（一二九一）九月九日、神祇伯を免じられる（父資緒王が鎌倉幕府により罰せられたため）。

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永仁二年（一二九四）十一月十一日、神祇伯に還任される。

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永仁三年（一二九五）正月二十八日（イ二十五日）、正五位下に敍される。

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永仁四年（一二九六）四月二十一日（イ二十二日）、從四位下に敍される。

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永仁六年（一二九八）三月二十四日、因幡權守を兼ねる。

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永仁六年（一二九八）七月二十三日（イ九月）、正四位下に敍される。

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正安二年（一三〇〇）十一月二日、神祇伯を免じられる。

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嘉元二年（一三〇五）六月二日、神祇伯に還任される。

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嘉元四年（一三〇七）四月五日、從三位に敍される。

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『公卿補任』嘉元四年（丙午）非參議從三位「資通王（三十四）」

四月五日（下名）叙。神祇伯。重服中也。本名康家。

入道從二位行神祇伯資緒王男。母家女房。

文永十一正五從五下（氏。于時康家）。正應元【弘安十一年】四七侍從（賜源姓）。同二四廿九神祇伯（歸王氏。父讓補之。于時資通）。同三正五從五上。同四九九止伯（去五月日父自關東依恐懼事）。永仁二十一十一還任伯（宣下）。同三正廿五【〔五やイ〕】正五下。同四四廿一【二イ】從四下（伯如元）。同六三廿四兼因幡權守。七（九イ）【〔九や七同イ〕】月廿三日正四下。正安二十一二止伯。嘉元二六二還任伯。同三十四服解（父）。壬十二月日復任。

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延慶二年（一三〇九）十二月十九日、神祇伯を免じられる。

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『公卿補任』延慶二年（己酉）非參議從三位「資通王（三十七）」

神祇伯。因幡權守。十二月十九日止伯。

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『公卿補任』延慶三年（庚戌）非參議從三位「資通王（三十八）」

因幡權守。

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『公卿補任』延慶四年（辛亥）非參議從三位「資通王（三十九）」

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文保二年（一三一八）四月二十五日、神祇伯に還任される。

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『公卿補任』文保二年（戊午）非參議從三位「資通王（四十六）」

四月廿五日任神祇伯（還任也）。月日改資茂。十一月廿一日叙正三位（大嘗會叙位）。

資茂王

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文保二年（一三一八）四月二十五日から十一月二十一日までの間に、資茂と改名。

◎	『公卿補任』文保二年（戊午）非參議從三位「資通王（四十六）」

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文保二年（一三一八）十一月二十一日、正三位に敍される。

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『公卿補任』文保二年（戊午）非參議從三位「資通王（四十六）」

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『公卿補任』文保三年正三位「資茂王（四十七）」

神祇伯。

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元應二年（一三二〇）二月九日、從二位に敍される。

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『公卿補任』元應二年（庚申）非參議正三位「資通王【ママ？】」

神祇伯。二月九日叙從二位（拔出叙位）。改ー茂。

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『公卿補任』元應三年（辛酉）非參議從二位「資茂王」

神祇伯。本ー通。

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『公卿補任』元亨二年（壬戌）非參議從二位「資茂王」

神祇伯。本名ー通。

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『公卿補任』元亨三年（癸亥）非參議從二位「資茂王」

本ー通。神祇伯。

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『公卿補任』正中二年（乙丑）非參議從二位「資茂王」

本ー緒【通】。神祇伯。

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『公卿補任』正中三年（丙寅）非參議從二位「資茂王」

本ー緒【通】。神祇伯。

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嘉暦二年（一三二七）八月十八／十九日、神祇伯を子息資繼王に讓り、薨逝。

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『公卿補任』嘉暦二年（丁卯）非參議從二位「×資茂王」

神祇伯。八月十八日（十九イ）卒。伯讓子資繼王（右少將）。

□	資繼王（もと定仲王）
○	【猶子】仲子女王［後伏見院即位式褰帳］【資通王の妹】
○	通子女王［花園院即位式褰帳］

●	曾根研三編著『伯家記録考』（西宮神社社務所、昭和八年（一九三三）十月）
●	曾根研三「改訂伯家家譜」五六八～五六九頁（曾根研三『伯家記録考』附録）
●	曾根研三「増補訂正伯家系譜」五三四頁（曾根研三『伯家記録考』附録）
●	久保田収「伯家の成立と分流」（『皇学館大学紀要』第十三輯、昭和五十年（一九七五）一月、一七〇～一九三頁）