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『重房宿禰記』延寶二年九月十一日壬申
卯尅參陣。其儀 ･････ 次権少外記中原職永持參卜串入筥覽上卿。々々仰可開之由。則開之、進之。仰以兼代王可令奉仕之由。次外記進来小庭申使王御馬之事。･････
上卿輪【轉】法輪大納言實通卿、奉行職事姉小路頭中將公量朝臣、參陣辨中御門左少辨宣基、大内記為致朝臣【五條】、･････
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『重房宿禰記』延寶二年九月廿一日壬午
忌部代、王氏代、衞士令来入。今度例幣無為令勤仕令状況云云。御祓、土産持来。令面語了。
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壬391『伊勢兩大神宮例幣一會』57（某年【延寶二年】九月十一日）
例幣
上卿 三条大納言
實通卿
弁 左少弁宣基
大内記 爲致朝臣
少納言 長〓朝臣
使
中臣
従四位上神祇權少副大中臣
正四位下 景忠
卜部
忌部 従五位下齋部宿禰親守
使王 従五位下兼代王
去々年
守兼王
去年
浄兼王
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これは、延寶二年の例幣であろう。三條大納言實通が上卿、中御門左少辨宣基が參仕辨を勤仕した例幣は延寶二年のみ。また、中臣使の大中臣景忠は、前年寛文十三年の例幣で從四位上行神祇權少副、當年延寶二年の例幣では正四位下行神祇權少副であるので、前年の位階を訂正して傍書したのであろう。
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河越家記録『例幣使參向記』延寶二年九月十一日
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ここに「兼字王」とあるのは、中原賢充が勤仕したことを意味しているに過ぎず、作名は「兼代王」であったと考えられる。
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