『親王・諸王略傳』宜［宜子①］

宜子女王

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『親王・諸王略傳』
　　宜 [宜子①]

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○ 宜子女王

　伊勢齋宮（一七）

【出自】
　仲野親王の女子。
　桓武天皇の二世孫王。

【母】
　菅原氏

◎

桂宮本『齋宮記』冝子内親王【ﾏﾏ】

第五十代桓武天皇皇孫。仲野親王女也。　母菅原氏。

【經歴】

●

天長五年（八二八）二月十二日、伊勢齋宮に定められる。

『類聚國史』卷第四「神祇部」四「伊勢齋宮」天長五年二月己亥

『日本紀略』天長五年二月己亥

冝子女王奉定齋王。

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天長五年（八二八）二月二十五日、宜子女王の伊勢齋宮奉定を奉告する伊勢臨時奉幣使が發遣される。使王は散位從五位下三繼王。

◎

『類聚國史』卷第四「神祇部」四「伊勢齋宮」天長五年二月壬子

御小安殿、使散位從五位下三繼王、奉幣大神宮。其詞曰。天皇我大命尓坐、五十鈴乃河上尓稱辭定奉太神乃大前尓申給久。氏子親王乎太神御杖代止之弖奉入多留親王尓在。而今身安尓依天退出留替尓、中務卿四品仲野親王乃女冝子女王乎、王散位從五位下三繼王、中臣神祇大祐正六位上大中臣朝臣天品、忌部少史正八位上斎部[宿禰]友主等差使弖申給久止申。

◎

『日本紀略』天長五年二月壬子

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天長七年（八三〇）八月二十七日、賀茂川において禊す。

『類聚國史』卷第四「神祇部」四「伊勢齋宮」天長七年八月戊辰

齋女王【宜子女王】爲參入伊勢太神宮、禊賀茂川。賜供奉諸司祿有差。

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天長七年（八三〇）八月三十日、齋宮宜子女王の伊勢太神宮參入のため、建禮門南庭において大祓が行われる。

『類聚國史』卷第四「神祇部」四「伊勢齋宮」天長七年八月辛未

大祓於建禮門南庭。爲齋女王參入伊勢太神宮也。

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天長七年（八三〇）九月六日、宜子女王の伊勢太神宮參入を奉告する伊勢臨時奉幣使が發遣される。

『類聚國史』卷第四「神祇部」四「伊勢齋宮」天長七年九月丁丑

天皇御大極殿、奉獻幣帛伊勢太神宮。依齋女王參入也。

『日本紀略』天長七年九月丁丑

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天長十年（八三三）四月七日までに伊勢齋宮を退下。

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『續日本後紀』天長十年四月甲子

遣内匠頭正五位下楠野王於伊勢大神宮。告齋宮宜子女王之替定久子内親王之状。

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『類聚國史』卷第四「伊勢齋宮」天長十年四月甲子

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『日本紀略』天長十年四月甲子

【文獻等】

●	『稿本桓武天皇實録』四三四～四三五頁「皇孫女宜子女王」

　　

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公開日時：2022.05.06.

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