専修寺円禔,常磐井堯熈


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
　　圓 [圓禔]

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□【僧】圓禔　ヱンテイ
　
　のち 常磐井 堯熈　ときはゐ げうき
　
　高田專修寺門跡 第二十一世門主
　眞宗高田派管長
　
【幼稱】
　「規宮」　のりのみや
　または「則宮」（のりのみや）
　もと「則君」
　
【法號】
　「金剛心院殿」
　
【字】
　「德影」
　
【出自】
　藤原朝臣忠煕［近衛］の七男（イ四男）。
　幟仁親王［有栖川宮］の實子。
※ 『系圖纂要』「有栖川宮」では「糦宮」の次に配される。
　円禧［專修寺］の附弟。
　
【經歴】
「松若[丸]」
● 弘化元年（一八四四）十二月二十七日（イ二十六日）生。
※ 『系圖纂要』「有栖川宮」六一五頁に「弘化元年十二ノ廿六生」とあり。
「規宮」
● 嘉永六年（一八五三）六月十五日、幟仁親王［有栖川宮］の實子となり、「規宮」（則宮）と稱される。
專修寺第二十世円禧（韶仁親王［有栖川宮］の養子）の附弟となる。
● 嘉永七年（一八五四）二月一日、伊勢國一身田へ發輿。
圓禔
● 嘉永七年（一八五四）二月五日、伊勢國一身田專修寺に入寺。法諱「圓禔」
● 文久元年（一八六一）九月二十二日、專修寺を相續する。
● 慶應四年（一八六八）六月五日、法眼大僧都に敍される。
● 明治四年（一八七一）七月、寺領を奉還する。
● 明治五年（一八七二）三月十二日、華族に列される。
● 明治五年（一八七二）四月二十八日、權少敎正に任じられる。
● 明治五年（一八七二）六月十三日、大敎正に任じられる。
● 明治五年（一八七二）八月十七日、僧官が廢される。
常磐井堯熈
● 明治五年（一八七二）九月、「常磐井（トキハヰ）」を姓とし、「堯熈」と改名。時に大僧正專修寺住職高田派管長。二十九歳。
● 明治六年（一八七三）一月十九日、僧位階が廢される。
● 明治六年（一八七三）二月五日、從五位に敍される。
● 明治八年（一八七五）七月二十七日、家祿現米五十石を下賜される。
● 明治八年（一八七五）九月八日、家祿を奉還する。
● 明治十四年（一八八一）五月三十一日、正五位に敍される。
● 明治十七年（一八八四）八月十一日、敎導職が廢される。
● 明治十七年（一八八四）九月二十日、從四位に敍される。
● 明治二十年（一八八七）十二月二十六日、正四位に敍される。
● 明治二十九年（一八九六）六月九日、男爵を授けられる。五十三歳。
● 大正二年（一九一三）二月二十五日、法主職を法嗣に讓る。七十歳。
● 大正八年（一九一九）五月二十三日歿。七十六歳。
● 號「金剛心院」
　
【配偶】
　常磐井敬子　ときはゐ よしこ
　藤堂高猷の養女。
　專修寺円禧の一女。
　嘉永二年（一八四九）九月十七日生。
　明治三十八年（一九〇五）六月二十二日歿。
　
【繼承者】
　常磐井堯猷　ときはゐ げういう／ときわい ぎょうゆう
　常磐井堯煕の養嗣子。近衛忠房の三男。
　童名「鶴松」
　明治五年（一八七二）三月十五日生。
　明治十八年（一八八五）二月二十五日入室。
　京都帝國大學敎授（梵語學）。
　大正八年（一九一九）六月十日、繼承。男爵。
　昭和二十二年（一九四七）五月三日、日本國憲法の施行により、華族（男爵）の身位を喪失する。
　昭和二十六年（一九五一）一月二十七日歿。
　
【文獻等】
● 小妻隆文『堯熈上人行実』（津、高田学会、昭和五十年（一九七五）五月）
● 『新修有栖川宮系譜』 一〇三頁
● 『系圖纂要』「有栖川宮」 六一五頁
● 『系圖綜覽』所収『皇室系譜』「有栖川宮」 九四頁
● 『平成新修 旧華族家系大成 下巻』 一四九～一五〇頁
● 『國乃礎 ［正編］ 下編』 五五七～五五九頁
●
※ 『專修寺門室歴世系譜』には不見。

　
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公開日時：2024.04.03.
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