平利世


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
  
[利世]

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利世
 
 のち平朝臣利世
 ※『尊卑分脈』「平氏」作「
則世王
 
【出自】
 仲野親王の男子。
 桓武天皇の二世平氏
 班子女王の弟。
『花鳥餘情』「篝火」所引『宇多天皇御記』寛平二年【月日未詳】
 
【經歴】
平朝臣の氏姓を賜わる。
『日本三代實録』貞觀九年正月十七日戊午
二品仲野親王薨。・・・・・ 有男十四人、女十五人。・・・・・ 惟世、利世二人、賜姓平朝臣、並爲五位。・・・・・
二世平氏として、無位より從五位下に敍されたと推定される。
『日本三代實録』貞觀九年正月十七日戊午
『一代要記』「桓武天皇」の子「中野親王」の子
│ 利世王 備後守從五位下
備後守または備後權守となる。
平田本『本朝皇胤紹運録』「仲野親王」の子
備後守
├─利 世 王  
吹上本『帝王系圖』「仲野親王」の子「利世王」尻付
備後權守
稿本桓武天皇實録』四四八頁〔按〕
備後守或ハ備後權守ニ任ゼラレシコト、賜姓ノ前ナルヤ否ヤ明カナラズ、今史料ヲ掲グルニ止ム、
 
【逸事】
「蝉歌」(おそらく倍音唱法であろう)に長じ、宇多天皇がこれを聽くことを好み、平利世に しばしば歌わせており、寛平二年(八九〇)某月某日、祿として「青鳬數千行ならびに綾羅衣裳」を賜わった。
『花鳥餘情』「篝火」所引『宇多天皇御記』寛平二年【月日未詳】(『三代御記逸文集成』所収『御記纂』一八〜一九頁)
 平利世者、皇王【桓武天皇】二世之孫。皇后【班子女王】之弟也。而聲長蝉歌初誤秋虫之嘯葉間、親聽曲調宛如松風之動曉後。爰守閑暇所々令歌乞得青鳬數千行并綾羅衣裳。
 
【文獻等】
稿本桓武天皇實録』四四八頁「皇孫利世王」


 
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公開日時:2022.10.07.

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