柳原宮 邦満
|
|
|
| ◎ |
吹上本『帝王系圖』（宮内庁書陵部所藏。資料番號 458 11）
| |||
| ※ |
『尊卑分脈』、『本朝皇胤紹運録』等によると、壽陵の男子。「圓」（童形）の孫。邦世親王の曾孫。邦良親王［皇太子］の玄孫。後二條院の五世孫。
|
| ● |
明德元年（一三九〇）四月二十五日に始まった、足利義満が催した祖父尊氏の三十三回忌御八講において、捧物として「水精念珠懸 銀蓮枝」を献じた。
| ||||||
| ● |
應永三十年（一四二三）五月、「柳原宮」が山科家による出雲國杵築大社領の十二郷の押領を訴えた。この「柳原宮」は邦滿に比定される。
| ||||||
| ● |
應永三十年（一四二三）八月、貞成王（のちの後崇光院）の異母弟 椎野寺主（浄金剛院主）の死去に先立ち、「柳原宮」の子が「御弟子」に所望された。この「柳原宮」は邦滿に比定される。
| ||||||
| ● |
應永三十年（一四二三）九月十三日、椎野寺主（浄金剛院主）が死去し、貞成王に對し、藤原朝臣公雅［正親町三條］は、椎野寺は代々三條家に由緒があるので他家の人（即ち、柳原宮の子）を附弟にすることはできないとの旨を述べた。
| ||||||
| ● |
椎野寺は藤原朝臣公雅［正親町三條］の子息が継承することとなり、「柳原宮御子」を附弟にする話は立ち消えとなった。
| ||||||
| ● |
嘉吉二年（一四四二）四月以前に「柳原宮」が死去し、柳原宮には相続者となり得る人がいたようであるが、後花園院の綸旨によって柳原宮の「遺跡」は収公され、廣橋兼郷に與えられ、柳原宮家は斷絶した。この「柳原宮」は、邦滿、または、邦滿の子と推定される。
|
| □ |
「柳原宮御子」 應永三十年（一四二三）八月、貞成王（のちの後崇光院）の異母弟 椎野寺主（浄金剛院主）の死去に先立ち、弟子に所望されたが、椎野寺主の死後、立ち消えとなった。この「柳原宮御子」は邦滿の子に比定される。 |
| ● |
赤坂恒明「柳原宮考 ── 大覚寺統の土御門宮家 ──」（日本史史料研究会会報『ぶい＆ぶい』（無為 無為）第二十七号、日本史史料研究会、二〇一四年五月、1～22頁） |
| ● |
『稿本後二條天皇實録』三五二頁 「五世孫邦滿」 |
| |||
| |||
|