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從五位下に敍される。
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右少將に任じられる。
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從四位下に敍される。
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永享三年（一四三一）三月十八日、入道貞成親王（後崇光院）に奉公する志があり、有縁の庭田重有の仲介によって初めて貞成親王のもとに參入。對面あり。
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『看聞日記』永享三年三月十八日
伯少將定兼初參。有奉公之志之由申。重有縁者也。仍三位執申。御釼持參。對面。和漢才如形稽古、又吹笛景藤弟子云々。
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永享四年（一四三二）正月十六日、踏歌節會に右次將として勤仕。
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『師郷記』永享四年正月十六日丙子
節會。･････ 次將 ･････ 右有定朝臣【六条】、定兼朝臣、･････
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永享五年（一四三三）四月、京都今西宮の管領について、訴訟。
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内閣文庫 古037-0653『山科家古文書』下
中御門中將定兼雑掌謹言
京都今西宮事
副進一通 院宣并代々御祈禱
御教書四通
右社者祖父業清王于時當職之間付本宦
可令管領之由被成 院宣知行無相違處
･････
永享五年卯月 日
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本文書は寫本にして日付「永享五年」は「永享七年」の誤寫か。檢討を要す。
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永享七年（一四三五）正月二十八日、室町殿參賀のため出立し、安樂光院に到った後崇光院のもとに參じる。
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『看聞日記』永享七年正月廿八日
早旦出京。･････ 安樂光院宿如例。･････ 伯少將定兼參。･････ 御所【室町殿】ニ參。･････
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永享七年（一四三五）二月十八日、後崇光院御所に參じる。
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『看聞日記』永享七年二月十八日
伯少將定兼【白川】參。對面。有樂。･････ 樂了、則退出。
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右中將に任じられる。
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永享七年（一四三五）四月十七日の舞御覽において龍笛を奏す。時に右中將。
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『看聞日記』永享七年四月十八日
所作人
笙
中御門中納言（宗繼）【松木】・持俊朝臣（【傍注】北畠中將）【圖叢傍注「山科」】・繁宗（【傍注】山科少將）・資益（【傍注】伯少將）･････
篳篥
有俊（【傍注】綾小路少將）・資繼（【傍注】平松少將）･････
笛
中山宰相中將【定親】・實郷朝臣（【傍注】橋本中將）・定兼朝臣（【傍注】白河中將）･････
琵琶
園中納言【基秀】・孝長朝臣
箏
四辻宰相中將【季保】・季俊朝臣（【傍注】四辻中將）
･････
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『師郷記』永享七年四月十七日己未
今日、於 禁裏有舞御覽。･････ 堂上所作人 ･････ 定兼朝臣（右中將。笛）･････ 資益（左少將。笙）･････
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永享七年（一四三五）十一月七日、後崇光院御所の奏樂に參會。
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『看聞日記』永享七年十一月七日
定兼朝臣【白川】・景藤【山井】參。夜有樂。盤渉調、採桑老・蘇合三帖・同急・萬秋樂破・白柱・輪臺・靑海波・千秋樂等也。
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永享八年（一四三六）三月二十一日、庭田邸の連歌に參會。
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『看聞日記』永享八年三月廿一日
於庭田連歌。萬句習禮也。右衞門督、永基朝臣、定兼朝臣【白川】、茂成朝臣【和氣】來云々。･････
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永享八年（一四三六）三月二十二日、後崇光院御所の内々の楽始において、龍笛を奏する。
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『看聞日記』永享八年三月廿二日
抑於此亭【伏見殿】未無樂始、公方【義敎】伺申。雖可沙汰事々敷之間、内々先地下少々召、今夜有樂。
平調
･････
笙
郷秋、豐原言秋、同峯秋
笛
伯少將
定兼朝臣【白川】、景淸【太神】
篳篥
綾小路少將
有俊
琵琶
所作【貞成親王】
大鼓
景藤【山井】
樂無爲殊勝也。堂上・地下樂始之間、着布衣。･････
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永享八年（一四三六）四月十三日、後崇光院御所に參じ、御所で開かれていた月次連歌に初めて參會する。
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『看聞日記』永享八年四月十三日
月次連歌、於此亭【伏見殿】未沙汰之間、今日始之。人數、右衞門督【四條隆盛】・源宰相【庭田重有】・永基朝臣【冷泉】・行豐朝臣【世尊寺】・隆富朝臣【西大路】・定兼朝臣【白川】（初參）・持經【慈光寺】・重賢・行資【世尊寺】・慶俊【慶壽】等候。右衞門督・定兼朝臣【白川】ふと參之間、召加。･････
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永享八年（一四三六）五月十一日、後崇光院御所に參じる。
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永享八年（一四三六）閏五月七日、後崇光院御所の月次連歌に參會。奏樂において龍笛を奏す。
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『看聞日記』永享八年閏五月七日
月次連歌愚頭【貞成親王】張行。會衆、右衞門督【四條隆盛】・永基朝臣・知俊朝臣【平】（執筆。此御所會初參）・定兼朝臣【白川】・茂成朝臣【和氣】・持經【慈光寺】・重仲【五辻】・慶俊、其外宮中例人數也。晝程百韻早速事了、有樂。右衞門督笙、定兼朝臣【白川】（笛）、有俊【綾小路】（篳篥）、予琵琶。盤渉調樂一兩音曲、及酒盛。大飲面々沈醉退出。
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永享八年（一四三六）六月十五日、後崇光院御所の奏樂において龍笛を奏す。
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『看聞日記』永享八年六月十五日
･････ 次樂。定兼朝臣【白川】笛（郷秋時々吹笛）、篳篥有俊【綾小路】、笙郷秋・言秋、大鼓峯秋。盤渉調。･････
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永享八年（一四三六）六月二十五日、後崇光院御所の月次連歌に參會。
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『看聞日記』永享八年六月廿五日
月次連歌。･････ 人數、右衞門督・定兼朝臣【白川】・持經【慈光寺】・有俊【綾小路】・重仲【五辻】･････ 等候。
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永享八年（一四三六）七月八日、後崇光院御所の月次連歌に不參。
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『看聞日記』永享八年七月八日
月次連歌 ･････ 右衞門督【四條隆盛】・定兼朝臣【白川】・知俊朝臣【平】（有子細不喚）・茂成朝臣【和氣】（籠居）・持經【慈光寺】・重仲【五辻】等不參。以外無人也。
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永享八年（一四三六）七月二十九日、後崇光院に初めて八朔御憑を進献。
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『看聞日記』永享八年七月廿九日
八朔經營事々物忩也。南御所御憑給。早速珍重。西雲庵【見怡】被進令祝着。定兼朝臣【白川】・有淸朝臣【土御門】・篤忠【丹波】等同進（定兼朝臣【白川】・篤忠、初進）。
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『看聞日記』永享八年八月一日
･････ 御憑初進人々。
･････ 伯二位入道【資忠王】、･････ 伯三位【雅兼王】、･････ 定兼朝臣【白川】、･････
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永享八年（一四三六）十二月二十九日、歳末の禮のため、後崇光院御所へ參賀。
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嘉吉四年（一四四四）正月六日の正月敍位における右近衞府奏、以正六位上藤原朝臣職盛被敍榮爵状に署名。時に正四位下行右近衞權中將。
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『康富記』嘉吉四年正月六日丙辰、右近衞府奏、以正六位上藤原朝臣職盛被敍榮爵状の署名
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文安四年（一四四七）九月九日、從三位に敍される。
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文安六年／寶德元年（一四四九）、侍從に任じられる。
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寶德二年（一四五〇）正月七日、正三位に敍される。
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寶德三年（一四五一）四月十一日、兵部卿に任じられる。
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享德二年（一四五三）四月二十五日、從二位に敍される。
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享德二年（一四五三）四月二十六日、禁裏舞御覽において龍笛を奏す。
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『師郷記』享德二年四月廿六日癸丑
今日 禁裏舞御覽也。室町殿御沙汰也。･････
笙
資益王
･････ 伯二位
･････
笛
定兼卿
前兵部卿 ･････
･････
主上【後花園天皇】御箏。親王御方【貞常親王】御比巴云々
････
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神祇伯に任じられることを望むが、神祇伯資益王の阻止活動により、享德二年（一四五三）五月十六日、後花園院は女房奉書を發し、定兼の神祇伯任官を認めないよう幕府に傳えた。
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『伯家部類』褰帳女王事
女房奉書 享德二年五月十六日。本紙アリ。
はくしよく【伯職】の事、さたかぬ【定兼】の卿けいほう【競望】につきて、はく【伯】なけき【歎き】申候。このしよく【此の職】の事ハ、ひ事【秘事】くてん【口傳】なとさうてん【相傳】たに【他に】事なる【異なる】につきて、いをん【以遠】ちよくさい【勅裁】なとなされたる事ニて候。しせん【自然】いつかたより申候とも、そこつ【粗忽】の御さた【沙汰】候ハぬやう、し候心候へと、むろ殿【室町殿】へ申され候へく候と申とて候。かしく。
日野中納言【勝光】とのへ
已上
附記 定兼 兵部卿右中將
右、庶流伯業定王次男右中將定淸之子也。
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久保田収「伯家の成立と分流」193頁に、
明徳元年三月に資方王が辞任してから、約一ヶ年の空白があつて、翌二年（元中八年一三九一）から三ヶ年間、再び神祇伯に任じたのが業定王であつた。業定王は、応永元年（一三九四）十月二十八日に辞任し、代つて顕邦王の子資忠王が神祇伯となつた。両流交替といふ方式によるばらば、資方王の関係者が任ぜられるはずであつたが、資方王の子資継が夭逝したのか、あるいは他に理由があつたのか、嫡流の資忠王が神祇伯に任じた。そして、これより伯職は、資忠王の子孫が任ぜられることとなつて、伯職の分流はここに終止符を打つた。
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寛正六年（一四六五）六月、出家。
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脇坂本・前田一本・内閣文庫本『尊卑分脈』「寛和 華山」定淸の子「定兼」袖書
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『公卿補任』
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寛正六年（一四六五）、薨逝。
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