『親王・諸王略傳』眞［眞貞②］

真貞王 / 清原真貞

前頁「眞［眞貞①］」へ

『親王・諸王略傳』
　　眞［眞貞②］

フレームなし

□ 眞貞王

　のち淸原眞人眞貞

【出自】
　系譜未詳。
　四世王以下と推定される。
　舍人親王（天武天皇の男子）の後裔か。
　淸貞王の兄。

【經歴】

眞貞王

●

蔭位により正六位上に敍されたと推定される。

●

仁壽三年（八五三）正月七日、正六位上から從五位下に敍される。

『日本文德天皇實録』仁壽三年（八五三）正月戊戌

正六位上正岑王。仲井王。眞貞王等並從五位下。

●

仁壽三年（八五三）正月十六日、長門守に任じられる。時に從五位下。

『日本文德天皇實録』仁壽三年（八五三）正月丁未

從五位下･････眞貞王爲長門守。

淸原眞人眞貞

●

天安二年（八五八）正月二十九日、淸原眞人を賜姓される。時に前長門守從五位下。

◎

『日本文德天皇實録』天安二年正月壬戌

前長門守從五位下眞貞王、弟正六位上淸貞王等、賜淸原眞人姓。

●

天安二年（八五八）七月五日、内膳正に任じられる。

『日本文德天皇實録』天安二年七月甲子

從五位下淸原眞人眞貞爲内膳正。

●

天安三年（八五九）正月十三日、上総介となる。時に從五位下行内膳正。

『日本三代實録』貞觀元年正月十三日庚午

從五位下行内膳正淸原眞人眞員【眞貞】爲上總介。

●

天安三年（八五九）二月十三日、左京亮となる。時に從五位下行上總介。

『日本三代實録』貞觀元年二月十三日己亥

從五位下行上総介淸原眞人眞貞爲左京亮。

●

貞觀二年（八六〇）正月十六日、越後守となる。時に左京亮從五位下。

『日本三代實録』貞觀二年正月十六日丁卯

左京亮從五位下淸原眞人眞貞爲越後守。

●

貞觀十一年（八六九）七月十日、採山城國岡田山銅使となる。

『日本三代實録』貞觀十一年七月十日丙寅

以前筑後守從五位下淸原眞人眞貞、爲採山城國岡田山銅使。判官一人、主典一人。

「前筑後守」とあるが「前越後守」の誤りか。

●

● 貞觀十二年（八七〇）正月二十五日、筑後守に任じられる。時に散位從五位下。

『日本三代實録』貞觀十二年正月廿五日戊寅

散位從五位下淸原眞人眞貞爲筑後守。

次頁「眞［眞禎］」へ

『親王・諸王略傳』目次「し」へ

『親王・諸王略傳』の冒頭へ

『日本の親王・諸王』の目次へ

公開日時： 2021.05.31.

Copyright： Ahmadjan 2021.5 - All rights reserved.