| ● |
九〇七（延喜七年）生。
| ※ |
『一代要記』三「第六十醍醐天皇」皇子「式明親王」より逆算。
|
| ※ |
『稿本醍醐天皇實録』一〇五三頁の〔按〕に、「親王、誕生年月明カナラズ、今其立親王ノ年次ニ據リ逆算ス、」とある。
|
|
| ● |
延喜十一年（九一一）十一月二十八日、親王宣下。五歳。
|
| ● |
延喜二十一年（九二一）十一月二十四日、淸涼殿において元服する。
| ◎ |
『日本紀略』延喜廿一年十一月廿四日乙巳
今上童親王四人、第四重明親王、第五常明、第六式明、第七有明、於内裏加元服。
|
|
| ◎ |
『河海抄』所引『延喜御記』延喜廿一年十一月廿四日
於淸凉殿元服 ･････ 常明・有明等親王、同日元服 ･････ 式明・有明等親王、三條侍座。重明・有明等親王、有所煩不參。
|
|
| ◎ |
『御遊抄』御元服「親王御元服加冠以下例」
重明・式明等親王、延喜廿一、十一、廿四、於淸凉殿。
加冠（右大臣）
理髪（左兵衞督藤兼茂朝臣）
|
|
|
| ● |
四品に敍される。
| ※ |
『本朝世紀』天慶八年七月廿七日辛酉條に「四品式明・有明親王」とあり、天慶八年（九四五）までに四品に敍されたことが確認される。但し、親王は、天慶三年（九四〇）二月十五日、成明親王の元服（同日、三品に敍品）に參列している（『西宮記』二十一 臨時九「親王元服」）ので、式明親王の敍品は、それより以前であったと推測される。
|
|
| ● |
天慶二年（九三九）二月八日、常明親王・有明親王・長明親王と共に、朱雀院の庄田を醍醐寺三昧堂に施入する。
|
| ● |
天慶九年（九四六）十月二十八日までに、太宰帥となる。
| ◎ |
『大嘗會御禊部類記』所引『九條殿御記』天慶九年十月廿八日乙酉
･････ 下官著靴、經階下西度、立於南階西頭。左大將【藤原實賴】代中將源朝臣正明、相對而立於東頭。行明・章明親王（先日所差定式部卿【敦實親王】・彈正尹【元平親王】・兵部卿【元長親王】・中務卿【重明親王】・元利等親王也、而各申障由。爰或頻遣勅使、再三仰遣、而遂不可奉仕。仍又差仰大宰帥式明・常陸大守有明并件行明・章明親王。而式明・有明同之申障。仍只兩人奉仕之）・中納言源清蔭卿 ･････、及、左右近衛陣次第列立。
|
| ※ |
村上天皇の大嘗會御禊に、行明親王と章明親王を除く全ての親王が不參。
|
|
|
| ● |
天暦四年（九五〇）閏五月一日までに、中務卿に任じられる。
| ◎ |
『伏見宮記録文書』六十三『御産部類記』冷泉院 所収『九條殿記』天暦四年閏五月一日丁卯
此日當第七夜。･････ 中務卿式明親王、大宰帥有明々々、中納言兼左衞門督源卿（高明。非違別當）、參議大藏卿伴保平卿、左大辨源庶明、大江維時、大宰大貳平隨時、右大弁源等、來向。･････
|
|
|
| ● |
三品に昇敍。
|
| ● |
康保三年（九六六）十二月十七日、薨逝。六十歳。
| ◎ |
『日本紀略』康保三年十二月十七日丁丑
|
| ◎ |
『一代要記』三「第六十醍醐天皇」皇子「式明親王」
三品。中務卿。母同常明。延喜十一年十一月廿一【ﾏﾏ】日、爲親王、年五歳。康保三年十二月十七日薨。
|
|
|
| ● |
康保三年（九六六）十二月二十二日、薨奏。葬料を賜わる。
| ◎ |
『日本紀略』康保三年十二月廿二日壬午
奏中務卿三品式明親王、中納言藤原朝臣朝忠卿薨由。式明親王喪料絹卅匹、調布百五十段、商布二百段。
|
|
| ◎ |
『小右記』寛仁二年十二月二十六日
康保三年十二月廿二日、有式明親王薨奏（十七日薨）。
|
|
| ◎ |
『小右記』萬壽四年十二月七日
康保三年十二月[廿]二日、中務卿式明親王薨奏、服錫紵。廿四日甲申、御衰日除給、避復日給也。
|
|
|
