『親王・諸王略傳』佐［佐和子］

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大正二年（一九一三）十月二十一日生。

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『法令全書』大正二年十月告示「宮内省告示第二十五號（官報號外）」

十月二十一日午前四時成久王妃殿下分娩王女子誕生セラル
　　　　大正二年十月二十一日　　　　　　　　　　　　　　　宮内大臣　伯爵渡邊千秋

佐和子女王

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大正二年（一九一三）十月二十七日、命名。

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『法令全書』大正二年十月告示「宮内省告示第二十六號（官報號外）」

十月二十一日午前四時誕生セラレタル成久王殿下ノ王女子名ヲ佐和サワ子ト命セラル
　　　　大正二年十月二十七日　　　　　　　　　　　　　　　宮内大臣　伯爵渡邊千秋

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昭和三年（一九二八）十一月十日、大禮記念章を受章。

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昭和九年（一九三四）十二月十七日、勲二等寶冠章を受章。

東園佐和子

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昭和十年（一九三五）一月七日、東園基文（東園榮子の養子。子爵）に降嫁。

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當初、佐和子女王を松木伯爵家に夫婦養子として入籍させるという案が松木宗隆伯爵に提案されたが、實現せず。

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『木戸幸一日記』昭和八年十二月十四日（木）

午後四時、華族會館に於て松木伯【宗隆】と會見、北白川宮佐和子女王の縁談に關し、養子の件につき懇談す。突然のこととて伯は驚かれた樣子であったが、高貴の御方のこととて考慮すると御答へするも心苦しき故、御縁があれば他日再び問題となるとしても、此際は御互に御話をした、御話を承ったと云ふことで一應別れることとす。

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『木戸幸一日記』昭和九年三月九日（金）

十二時半、華族會館に於て松木伯と會見し、佐和子女王の御結婚に關する件につき懇談す。

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『木戸幸一日記』昭和九年九月十五日（土）

十一時、大宮御所に伺候、皇太后陛下【節子。貞明皇后】に拜謁し、北白川宮佐和子女王、東園子爵に御降嫁の件につき、今日迄の經緯を言上す。

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『木戸幸一日記』昭和九年九月二十一日（金）

二時半、北白川宮邸に伺候、本日、佐和子女王、東園子に御降嫁の御内約成立につき、御祝を申上ぐ。
三時半、東園榮子樣を訪問、同樣御喜を申す

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『木戸幸一日記』昭和九年九月二十七日（木）

午後三時、大塚の北白川宮大妃【富子】邸に伺候、大妃殿下に拜謁、佐和子女王御婚約の御祝詞を言上す。

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『木戸幸一日記』昭和十年一月七日（月）

本日は北白川宮佐和子女王、東園子【基文】との御結婚の日なれば、午後一時宮邸に參賀す。

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『法令全書』昭和十年一月告示「宮内省告示第二號（官報一月八日）」

本日佐和子女王殿下從五位子爵東園基文ニ
嫁セラル
　昭和十年一月七日
　　　　　　　　宮内大臣　湯淺　倉平

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昭和二十二年（一九四七）五月三日、日本國憲法の施行により、華族の身位を喪失する。

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常磐會（女子學習院同窗會）會長（平成十三年五月迄）

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全國敬神婦人會會長。

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學習院監事。

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平成十三年（二〇〇一）七月二日、呼吸不全のため自宅で死去。滿八十七歳。

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平成十三年（二〇〇一）七月八日、寶仙寺（東京都中野区中央）において葬儀。

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●	『平成新修旧華族家系大成下巻』三八八～三八九頁