『親王・諸王略傳』敎［敎仁］

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文政二年（一八一九）閏四月二十七日、光子[女王]（昌宮）との双生で誕生。

◎

『閑院宮日記』文政二年閏四月廿七日

一、今曉子半刻、松君御方御安産。生口良察伺。被仰付出殿御藥調献之（若宮・姫宮）御二方。御三方共御機嫌克被為成候也。

◎

『閑院宮日記拔抄』文政二年後四月廿九日

一、幸德井陰陽助參殿及面會。此度御安産之處、若宮・姫宮御二方御誕生被爲有候御。併表向之義者、若宮而已御披露被爲有候得共勘文之義御二方之分可被差上旨申入候所、暫有之。則相認獻也。

「健宮」

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文政二年（一八一九）五月四日、七夜。稱號を「健宮」（かたのみや）と定められる。

◎

『閑院宮日記』文政二年五月四日

一、若宮・姫宮御七夜。
一、御名字從大御所被進之。
　　　健(カタ)宮　　昌(モリ)宮
･････

「健宮」［妙法院宮］

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文政二年（一八一九）十二月十四日、仙洞（光格天皇）の養子となり、妙法院を相續。

◎

『閑院宮日記』文政二年十二月十四日

◎

『洞中日次案』文政二年十二月十四日

常陸宮参入、被窺御氣色（二男健宮妙法院室相續於禁中被仰出、且此御所御養子被仰出候事等被畏申）。

◎

『禁中執次所日記』文政二年十二月十五日^癸_卯

◎

『鷹司政通日記』文政二年十二月十四日

◎

『妙法院日次記繰出』文政二年十二月十四日

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文政六年（一八二三）十一月四日、「權中納言局」（藤原【女靑】子。後の東京極院。藤原朝臣經逸［勸修寺］の女子）が母儀と定められる。

◎	『閑院宮日記』文政六年十一月四日
◎	『閑院宮日記拔抄』文政六年十一月四日
◎	『禁裏執次所日記』文政六年十一月四日

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文政六年（一八二三）十二月四日、深曾木。

◎	『閑院宮日記拔抄』文政六年九月廿九日
◎	『閑院宮日記』文政六年十二月四日
◎	『洞中日次案』文政六年十二月四日戊戌
◎	『禁裏執次所日記』文政六年十二月四日^戊_戌

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文政九年（一八二六）四月七日、双生の昌宮の弟とされていたのを、昌宮の兄と改められる。

◎

『妙法院日次記繰出』文政九年四月七日

一、昌宮樣此御方【健宮】御姉被爲在候処、御子細有之、御妹被改御由緒書改候事。

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文政十年（一八二七）四月二十七日、紐直。

◎	『閑院宮日記』文政十年四月廿一日
◎	『閑院宮日記』文政十年四月廿七日
◎	『禁裏執次所日記』文政十年四月廿七日^壬_申

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文政十一年（一八二八）九月二十六日、妙法院内別殿に移る。

◎	『閑院宮日記』文政十一年八月四日
◎	『閑院宮日記』文政十一年九月廿五日
◎	『閑院宮日記』文政十一年九月廿六日
◎	『禁裏執次所日記』文政十一年九月廿六日^癸_亥

弘保親王［妙法院宮］

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文政十三年（一八三〇）八月二十四日、親王宣下。名を「弘保」と賜わる。

◎

『平田職寅日次記』文政十三年八月廿四日己酉

晴。
一、妙法院健宮（閑院故孝仁親王御子。御年十二歳）親王宣下也。･････
一、巳半刻比、被陣始。上卿・辨參陣。･････
･････
　　御名字　弘保
　　上卿　　　萬里小路按察大納言建房卿
　　奉行　　　庭田頭中將重基朝臣
　　辨　　　　日野西權右少辨光暉
　　勅別當　　三條西中納言實勲卿

◎

『洞中日次案』文政十三年八月廿四日己酉

◎

『仙洞御所詰所日記』文政十三年八月廿四日^己_酉

※

『稿本仁孝天皇實録』六一八頁文政十三年八月二十四日、「閑院宮孝仁親王ノ王子健宮ニ親王宣下アリ、名ヲ弘保ト賜フ、」

敎仁親王［妙法院宮］

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文政十三年（一八三〇）十月二十七日、入寺、得度。十二歳。

◎

『仙洞御所詰所日記』文政十三年十月十日^甲_午

◎

『有栖川宮日記』文政十三年十月十日^甲_午

◎

『院評定加勢日記』文政十三年十月十一日

◎

『仙洞御所詰所日記』文政十三年十月十五日^己_亥

◎

『院評定加勢日記』文政十三年十月廿二日

◎

『仙洞御所詰所日記』文政十三年十月廿七日^辛_亥

◎

『洞中日次案』文政十三年十月廿七日辛亥

◎

『禁裏執次所日記部類目録』文政十三年十月廿七日

一、妙法院健宮御方御入寺、御得度。

◎

『平田職寅日次記』文政十三年十月廿七日辛亥

一、傳聞。今日閑院宮【愛仁親王】弟宮弘保親王妙法院御門跡江御入室、即日御得度云々。･････

◎

『院評定加勢日記』文政十三年十月廿七日

◎

『院評定加勢日記』文政十三年十月廿八日

一、頭中將參上。昨夜妙法院宮得度、無異言上。且法名一紙被附、以捨丸言上。
　　　敎仁

◎

少外記平田家記録 I79

◎

『仙洞御所詰所日記』文政十三年十月廿八日^壬_子

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文政十三年（一八三〇）十一月十六日、受戒。

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天保八年（一八三七）十一月二十日、二品に敍される。

◎	『禁裏執次所日記』天保八年十一月廿日^甲_午
◎	『洞中執次詰所日記』天保八年十一月廿日^甲_午
◎	『閑院宮日記拔抄』天保八年十一月廿日
◎	少外記平田家記録 H206-4

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天保九年（一八三八）三月七日、一身阿闍梨に補される。

◎	『一身阿闍梨款状竝宣旨官牒』
◎	少外記平田家記録 H206-5
◎	『閑院宮日記』天保九年三月八日
◎	『洞中日次案』天保九年三月八日^庚_辰

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天保九年（一八三八）四月二十六日、傳法灌頂。

◎	『敎仁親王傳法灌頂次第』
◎	『洞中日次案』天保九年三月六日^戊_寅
◎	『院評定加勢日記』天保九年四月廿五日
◎	『禁裏執次所日記』天保九年四月廿六日
◎	『閑院宮日記』天保九年四月廿六日
◎	『仙洞御所詰所日記』天保九年四月廿六日^丁_卯
◎	『橋本實久日記』天保九年四月廿六日
◎	『有栖川宮日記』天保九年四月廿六日^丁_卯

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天保九年（一八三八）十一月二十五日、護持僧と爲る。

◎	『敎仁親王日記』天保九年十一月廿五日
◎	少外記平田家記録 H206-5

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天保十二年（一八四一）四月十四日、天台座主に補される。

一、今日妙門天台座主宣下陣儀也。･････。

◎

『輔世卿記愚記』天保十二年四月十四日戊戌

一、今日依妙門座主宣下。辰半刻家君御参陣也。･････。

◎

『輔世卿記愚記』天保十二年四月十五日己亥

一、今日妙門座主宣下宣旨家君御持参也。辰半刻御出門、御乘輿。･････。

◎

『閑院宮日記』天保十二年四月十四日

一、妙法院宮座主宣下ニ付為御殿左之通被進之。･････。

◎

『天台座主宣下一會』「天保十二四十四妙門座主宣下初度」

◎

少外記平田家記録 H206-7

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天保十三年（一八四二）九月二十九日、天台座主を辭す。

◎	『敎仁親王日記』天保十三年九月廿九日
◎	『輔世卿記』天保十三年九月廿九日

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天保十三年（一八四二）十二月三日、天台座主に還補。

一、妙門様今日座主宣下ニ付為御殿左之通被進之。･････。

◎

『天台座主宣下一會』「天保十三十二三妙法院宮教仁親王座主宣下」

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弘化三年（一八四六）四月四日、孝明天皇の護持僧に補される。

◎	『敎仁親王日記』弘化三年四月四日

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嘉永二年（一八四九）十二月十九日、牛車宣下。

◎	『敎仁親王日記』嘉永二年十二月十六日
◎	『敎仁親王日記』嘉永二年十二月十八日
◎	『敎仁親王日記』嘉永二年十二月十九日
◎	少外記平田家記録 H206-16
◎	『閑院宮日記拔抄』嘉永二年十二月十九日

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嘉永四年（一八五一）六月九日、死亡。三十三歳。喪を發せず。

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『閑院宮日記拔抄』嘉永四年六月九日

一、昨夜御逗留ニ付今朝卯刻為御迎云々。辰前還御。
　去ル二月初旬ゟ少々御不例ニ被為在候処、其後御差引も被為在候得共、此節別而御疲勞も御強被為在候旁、昨日來御成候御事也。實々余程御六ヶ敷御容躰御内實之御事も被為在候得共畧之。

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嘉永四年（一八五一）六月十一日、内々に入棺。

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嘉永四年（一八五一）六月十五日、内々に追號が「寶荘嚴院」と定められる。

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『閑院宮日記』嘉永四年六月十五日

一、御追号　寶荘嚴院宮

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嘉永四年（一八五一）六月十六日、妙法院宮墓地に密葬。

一、傳聞天台座主妙法院敎仁入道親王去月上旬ニ御内々ハ薨去趣（去月十六日御密葬済）併ル処天台座主ニ被補候人躰無之故、今日迄茂御所労之趣、人體無之故人躰出来迄ハ敎仁親王御所労御振合ニ薨去御發無之と世上風説也。

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嘉永四年（一八五一）八月二十日、一品に敍される。

一、座主宮（【右傍】妙法院）敎仁親王一品宣下也。上卿廣橋大納言（光成）（消息宣下也）。日来御所悩之故歟。実去五月【ﾏﾏ】御臨終了云々。但依座主事、未及露顯。

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嘉永五年（一八五二）十一月二十四日、天台座主を辭す（昨日分）。

◎	『閑院宮日記拔抄』嘉永五年十一月廿三日
◎	『閑院宮日記拔抄』嘉永五年十一月廿四日
◎	少外記平田家記録 H206-19

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嘉永五年（一八五二）十一月二十五日、護持僧を辭す（二十三日分）。