陽徳門院 媖子内親王
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類從本『皇胤紹運録』、『女院記』は「姨子」と作す。 三千院本『帝王系圖』「陽德門院」は「娌子内親王」と作す。 史料大成本『勘仲記』永仁二年二月廿九日庚戌條は「瑛子内親王」と作す。 『稿本後深草天皇實録』七六一頁〔按〕に、「尚ホ媖子、勘仲記ニハ瑛子トアリ、其他異載多シ、今實躬卿記ノ菅原淸長ノ御名字撰進ノ文ニ東宮切韻曰媖於京反女人之美稱トアルニ據リ、媖子ニ從フ、」とあり。 |
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『女院記』「陽德門院（姨子）」に「第三皇女也」とあり、『女院小傳』「陽德門院（媖子）」に「後深草三女」とある。 |
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藤原朝臣公相［西園寺］の女子。 從一位。 准三后。
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一二八八年（正應元年）生。
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誕生時より外祖父 藤原朝臣公相［西園寺］に養育される。
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永仁二年（一二九四）二月二十九日、著袴。内親王となり、准三后宣下。七歳。
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永仁二年（一二九四）三月一日、常盤井殿において侍始。次いで行始として今出川第に還る。
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永仁三年（一二九五）五月十二日、常盤井殿において除服。
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今出川院に起居しており、永仁三年（一二九五）五月二十六日より發病。
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正安四年（一三〇二）三月十五日、院號宣下。「陽德門院」。院司を定められる。
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正安四年（一三〇二）七月二十三日、御所 土御門殿において殿上始。院司を加補。
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正安四年（一三〇二）八月二日、行始として持明院殿に渡御。
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父法皇（後深草院）の崩御により、嘉元二年（一三〇四）七月二十六日、著服。
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嘉元二年（一三〇四）九月十二日、父 後深草院の遺領、坂小庄を讓與される。時に土御門殿にあり。
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嘉元四年（一三〇六）九月五日、正親町殿において落飾。十九歳。法諱「圓覺智」
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元應元年（一三一九）九月二十三日、花園院が陽德門院御所に御幸し、翌朝、還御。
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觀應三年（一三五二）八月十一日、崩御。六十五歳。
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母 藤原相子の邸第であった土御門殿を御所とする。
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上臈に「岩藏宮孫女」あり。源彦仁の女子か。
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『稿本後深草天皇實録』七六〇～七七五頁「皇女媖子内親王」 |
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清水正健『皇族考證』第肆巻、三三三頁 |
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『皇室制度史料 皇族三』 二四頁 |
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