寿成門院 㛹子内親王


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
　　㛹 [㛹子]

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○ 㛹子内親王
　
　壽成門院
　
【法諱】
　淸淨圓
　
【出自】
　後二條院の女子。
　
【母】
　「勾當内侍」
　少納言平朝臣棟俊の女子。
◎ 前田本『本朝皇胤紹運録』後二條院の子「壽成門院」尻付
内親王㛹子
母勾當内侍。平棟俊女
　
【經歴】
● 正安四年／乾元元年（一三〇二）、誕生。
◎ 『門院傳』下「壽成門院」
乾元元（正安四）年月日誕生。
● 元應二年（一三二〇）八月二十二日、内親王宣下。十九歳。
◎ 前田本『日本帝皇系圖』附載「女院次第」「壽成」
元應二八廿二、爲内親王。
● 元應二年（一三二〇）八月二十三日、准三宮となり、院號宣下。院號を「壽成門院」と稱す。
◎ 前田本『日本帝皇系圖』附載「女院次第」「壽成」
元應二八廿三、准三宮。同日院號。
● 元應二年（一三二〇）八月二十五日、落飾。法名「淸淨圓」。
◎ 前田本『日本帝皇系圖』附載「女院次第」「壽成」
元應二八廿五、爲尼（淸淨圓）。後二條崩御後十三年也。御追善願主令當其仁間、俄有此沙汰。皇子或爲皇太子【邦良親王】、或爲童親王【邦省親王】、仍難及其沙汰故云々。
※ 亡父 後二條院の十三回忌追善の願主となるにあたり、落飾。時に後二條院の一男 邦良親王は皇太子であり、二男 邦省親王は元服前であったため、壽成門院が願主を勤めた。
● 正平十年（一三五五）十二月三十日、南朝が和田左衞門尉（助朝か）を壽成門院藏人に補す。
◎ 『和田文書』三
可被補藏人之由、被申壽成門院了。可令存知者。天氣如此。悉之以状。
　　　　正平十年十二月卅日　　　　　　　大藏卿（【花押】）
　　　　　和田左衞門尉舘
※ 『大日本史料』第六編之二十（一二四頁）、南朝正平十年 北朝文和四年十二月三十日「南朝、和田助朝ヲ壽成門院ノ藏人ニ補ス、」
● 正平十七年／康安二年（一三六二）五月二十日、崩御。六十一歳。
◎ 『伏見宮御記録』（伏見宮家記録文書）三『雲上一覽』後光嚴院「院宮」
壽成門院（康安二五廿崩）。
　
【詠歌】
● 『風雅和歌集』春中、一首。
● 『風雅和歌集』雜下、一首。
● 『新千載和歌集』戀三、一首。
● 『新拾遺和歌集』哀、一首。
● 『新拾遺和歌集』戀二、一首。
　
【文獻等】
● 『稿本後二條天皇實録』二六二～二六四頁「皇女㛹子内親王」
● 『大日本史料』第六編之二十四（一二六～一二七頁）、南朝正平十七年 北朝貞治元年五月二十日「壽成門院崩ゼラル、」

　
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更新日時：2023.04.02.
公開日時：2021.08.03.
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