『親王・諸王略傳』多［多喜子］

　典侍
　園基祥の女子。

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『皇胤紹運録（新補）』、「今上皇帝」の子「多喜子内親王」（『皇族考證　第伍巻』四五六頁所引）

母同【園祥子】。明治三十年九月廿四日誕生。稱「貞宮」。

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明治三十年（一八九七）九月二十四日生。

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『官報』明治三十年九月二十四日宮内省告示

今二十四日午前十一時五分、皇女御降誕在ラセラル。

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『官報』明治三十年十月一日宮内省告示

皇女御名「多喜子」ト命ゼラレ「貞宮」ト稱シ奉ル。

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明治三十二年（一八九九）一月十一日薨。三歳。

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『官報』明治三十二年一月十二日宮内省告示

多喜子内親王殿下、昨十一日午後十一時五十分薨去アラセラル。

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『官報』明治三十二年一月十二日宮廷録事「貞宮御容體」

多喜子内親王殿下御容體、其後引續キ御嘔心御嘔氣御痙攣アラセラレ、御呼吸不利、御脈摶頻數、御腦膜炎ノ御引症候彌彌御増進。御心臟力追追御衰弱御危篤ニナラセラレ、遂ニ昨十一日午後十一時五十分薨去アラセラル。

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東京都文京區大塚の豐島岡皇族墓地

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『官報』明治三十二年一月十四日宮廷録事「御葬送仰出」

故多喜子内親王殿下御柩、本月十七日午前九時三十分、青山離宮構内貞宮御殿御出門、豐島岡へ御葬送相成ルベキ旨仰出サル。

●	淸水正健『皇族考證　第伍巻』四百五十四頁
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