『親王・諸王略傳』多［多伎］

○ 多伎王／多伎女王

　多藝女王と同一人であろう。

【出自】
　未詳。

【經歴】

●

從四位上に敍される。

天平九年（七三七）二月十四日、從四位上より正四位下に敍される。

◎

『續日本紀』天平九年二月戊午

[授]從四位上多伎王正四位下。

天平十一年（七三九）正月十三日、正四位下より正四位上に敍される。

◎

『續日本紀』天平十一年正月丙午

[授]正四位下多伎女王正四位上。

【備考】

●

『日本古代人名辭典』「多伎女王」に、

天平九・二従四上より正四下に叙せられ、同十一・正月、正四上に昇叙された（続紀）。多芸女王と同一人であろう。その項参照。

とある。

【文獻等】

●	竹内理三／山田英雄／平野邦雄編『日本古代人名辭典』第四巻、1023頁中「多伎女王」