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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』 　　�C ［�C平］

フレームなし

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□ �C平王
　のち源朝臣�C平

【出自】
　光孝天皇二世
　是忠親王の二男。

◎	『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 　　　　　　　光孝天皇孫。一品式部卿是忠親王二男。 延木二年九月補文章生。同三正七從四下。同五年二月任彈正大弼。同十正十三山城守。十一正十三大和守。十六五廿二從四上。同八月廿九日三河權守。十七年正廿九河内守。廿三年正十二兵部大輔。延長元六廿二左京大夫。同廿七日昇殿。同五正十二近江權守。承平二正廿七大和守。同四正九正四下。七年三月勘解由長官。天慶二八月廿七日右大辨。同四三廿八任三木。同日兼大宰大貳（止辨）。
◎	『尊卑分脈』「源氏系圖畧」、光孝天皇の子 是忠親王の子 　　　　　　　　　　　　　 從四下　　　大僧正 　　　　　　　 從四下　　　織部正　　 山座主 ┬�C平───是輔───相近───良真 │ └正明───【略】


【經歴】

*源朝臣�C平
●	八七七年（元慶元年）、源朝臣是忠の男子として誕生。 ※ 『公卿補任』、『本朝皇胤紹運録』、『尊卑分脈』「仁和　光孝」より逆算。
�C平王
●	寛平三年（八九一）十二月二十九日、父 源朝臣是忠が親王となる。それに伴い、�C平も王となったと推定される。
●	延喜二年（九〇二）九月、文章生に補される。二十六歳。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ◎ 『河海抄』九「乙通女」
●	延喜三年（九〇三）正月七日、從四位下に敍される。二十七歳。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ※ 二世孫王として、無位から從四位下に直敍された。
●	延喜五年（九〇五）二月、彈正大弼に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延喜七年（九〇七）九月三十日、侍從となる。 ◎ 『河海抄』九「乙通女」 源�C平（是忠親王男）。延喜二年九月文章生。七年九月卅日侍從。
●	延喜十年（九一〇）正月十三日、山城守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延喜十一年（九一一）正月十三日、大和守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延喜十六年（九一六）五月二十二日、從四位上に敍される。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延喜十六年（九一六）八月二十九日、三河權守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延喜十七年（九一七）正月二十八日、美濃守に任じられんことを乞う。 ◎ 『紀家集』裏文書「山城國等望國司交名」 ・ 『兵庫県史』史料編 古代二、27頁上 美濃國　�C平王
●	延喜十七年（九一七）正月二十九、河内守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ◎ 『西宮記』二十「臨時八 受領赴任事」所引『醍醐天皇御記』延喜十七年三月廿日 ・ 『三代御記逸文集成』所収『御記纂』六七頁 河内守�C平申罷由。召殿上給白褂。 ◎ 『石�C水田中家文書』「太政官牒」 ・ 『平安遺文』古三、一〇九四頁上 ･････ 延喜十七年十二月十一日彼國【河内國】交野郡司解状云。･････ 隨則守�C平王與判已了。･････
源朝臣�C平
●	源朝臣を賜姓される。 ※ 『尊卑分脈』（脇坂本・前田家所藏一本・内閣文庫本等を除く）・『本朝皇胤紹運録』によると、�C平は延喜十二年に源姓を賜姓されたとあり、『稿本光孝天皇實録』二八〇頁にも「延喜十二年、姓源朝臣ヲ賜ハル、」と綱目が立てられているが、『石�C水田中家文書』「太政官牒」より、�C平は延喜十七年（九一七）十二月十一日の時點では王であったことが確認される。また、『本朝世紀』天慶二年十二月十三日條に、「源�C平」と見える。從って、�C平王の賜姓は、延喜十七年（九一七）十二月十一日以降、天慶二年（九三九）十二月十三日以前のことである。
●	延喜二十三年（九二三）正月十二日、兵部大輔に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延長元年（九二三）六月二十二日、左京大夫となる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延長元年（九二三）六月二十七日、昇殿。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	延長五年（九二七）正月十二日、近江權守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ※ 『貞信公記抄』延長五年二月十八日條に「近江守告赴之由。相逢。被物女装束（注女装例）」とある「近江守」は、『大日本古記録』本の注では近江權守源�C平に比定されている。
●	承平二年（九三二）正月二十七日、大和守に任じられる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	承平四年（九三四）正月九日、正四位下に敍される。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	承平七年（九三七）三月、勘解由長官となる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書
●	天慶二年（九三九）八月二十七日、右大辨となる。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ◎ 『本朝世紀』天慶二年十二月十三日 右大弁源�C平 ◎ 前田家本『西宮記』卷十一甲、臨時戊「親王元服事」所引『李部王記』天慶三年二月十五日 右大辨源�C平朝臣 ◎ 前田家本『西宮記』卷一、年中行事 正月「臣下大饗」所引『李部王記』 右大辨（非參議） 右大辨�C平朝臣
●	天慶四年（九四一）三月二十八日、參議に任じられ、大宰大貳を兼ねる（右大辨は辭す）。 ◎ 『公卿補任』天慶四年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十五）」袖書 ◎ 『本朝世紀』天慶四年七月廿六日甲申 參議源清平朝臣 ◎ 『本朝世紀』天慶四年八月廿六日癸丑 今日光孝天皇國忌也。･････ 此日、太政大臣【藤原忠平】於極樂寺供養一切經（･････）。重明親王、式明親王、有明親王、･････ 中納言源�C蔭卿、･････ 參議源高明朝臣、同�C平朝臣 ･････ 參會彼寺。･････ ◎ 『本朝世紀』天慶四年九月十一日戊辰 此日、依奉遣伊勢太�~宮�~嘗祭幣帛使。･････ 三品元良親王、四品重明親王、有明親王、長明親王 ･････ 權中納言源�C蔭卿 ･････ 參議源�C平朝臣 ･････ 等奉仕御前
●	天慶五年（九四二）閏三月十九日、大宰府に赴任する由を奏上し、餞別等を賜わる。 ◎ 『西宮記』臨時八「臨時宴遊太宰帥大貳赴任事」 天慶五年閏三月十九日 ･････。同日、參議太宰大貳�C平朝臣令奏赴任之由。右大將藤原朝臣依召參上、候御前。次�C平朝臣依召同候御前。藤原朝臣奉仰、傳仰�C平朝臣。次賜酒肴云々。藏人頭相職朝臣奉仰、迨身屋南一間障子、取御衣賜之。�C平下殿出御前拜舞出。 ◎ 『本帳世紀』天慶五年閏三月十九日壬寅 又、太宰大貳源�C平朝臣召殿上、賜餞并被物。
●	大宰府に赴任。 ◎ 『公卿補任』天慶五年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十六）」尻付 太宰大貳。 ◎ 『公卿補任』天慶六年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十七）」尻付 太宰大貳。 ◎ 『公卿補任』天慶七年 參議 正四位下「同【源】�C平（六十八）」尻付 大貳。 ◎ 『公卿補任』天慶八年 參議 正四位下「×同【源】�C平（六十九）」尻付
●	天慶八年（九四五）正月十三日、任所の大宰府において卒去。六十九歳。時に參議正四位下行太宰大貳。 ◎ 『日本紀略』天慶八年正月十三日庚戌 參議正四位下行太宰大貳源朝臣�C平薨【ﾏﾏ】。 ◎ 『公卿補任』天慶八年 參議 正四位下「×同【源】�C平（六十九）」尻付 大貳。正月十三日卒於任所。在官五年。 ◎ 『北山抄』二、年中要抄下、十一月下「酉日賀茂臨時祭事」 是忠親王男。光孝天皇御孫。三木、太宰大貳、正四下。天慶八年正月十三日卒任所。六十九。 ◎ 村上本『本朝皇胤紹運録』（『稿本光孝天皇實録』 二七八〜二八〇頁 所引）、是忠親王の子 　　三木正四下大宰大貳 ─源�C平 　　延喜十二賜源姓 　　天慶八正十六【ﾏﾏ】卒六十九 ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」、是忠親王の子 │　　　　　　　　延喜十二年【脇本・前本・閣本 無】 │參議太宰大貳正四下　　賜[源【脇本・前本・閣本】]姓 ├源 �C 平───────────── │母【脇本・前本・閣本 無】 │天慶八正十六【ﾏﾏ】卒六十九歳


【逸事】

● 大宰大貳として在任中、宗像宮の託宣により朝廷に言上し、宗像宮に菩薩位を授けさせた。また、宗像宮に初めて宮司職を置かせた。 ◎ 『類聚符宣抄』一「諸�~宮司補任事」 太政官符大宰府 　應補任座筑前國宗像宮大宮司正六位上宗形朝臣氏能事 ･････ 而藤原純友凶亂和平之後、登坐正一位勲一等之階。爰源�C平朝臣爲彼時大貳之間、可言上公家奉授菩薩位之由、託宣頻了。仍且注託宣旨、言上解文、且爲使少貳藤原朝臣惟遠、奉授菩薩位矣。自爾以來、長停獵山漁海之祠祀、修法施登覺之善根。年首歳末、竝薫香花、或五日或三夜、〓【口屈】僧侶唱法味、移彼田獵之料【米斤】、宛此功�ｺ之施。時大貳�C平朝臣、可置宮司職、令執印勤行之由、初以定行之日、以�~主令兼行。其後繼踵任來之間、未有必蒙官符、只就府國、遞以競望。･････ 右中辨藤原朝臣　　　　　　　　　　　　左少史牟久宿禰 　　　　天元二年二月十四日


【配偶】
　普子内親王

醍醐天皇の女子（第十一内親王）

　藤原朝臣道明（大納言。藤原南家。貞嗣の曾孫）の女子。

源朝臣是輔の母。 ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」


【子女】
　源朝臣師保

從五位上 大宰少貳、筑前守、信濃守 ◎ 『大嘗會御禊部類記』所引『九條殿御記』天慶九年十月廿八日乙酉 前駈五位十人 　前加賀守從五位上良峯朝臣統茂 　前信乃守從五位上源朝臣師保 　･････ ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」

　源朝臣是輔

從五位上または從四位下 藏人、讚岐守 ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」 ◎ 『尊卑分脈』「源氏系圖畧」 ※ 『今昔物語』27-4

　源朝臣共貞（^イ共真）

從五位上 大藏權大（イ少）輔 ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」

　源朝臣相規

從五位上 攝津守 ◎ 『尊卑分脈』「仁和　光孝」


【子孫の略系圖】
　源�C平 ─┬ 源師保 ─┬ 源輔良 ── 源成名
　　　　 　│　　　　　└ 源輔視 ─┬ 源忠規 ── 源重季 ── 源忠季 ── 源季宗
　　　　 　│　　　　　　(イ輔規)　├ 源重規
　　　　 　│　　　　　　　　　　　├ 源共規
　　　　 　│　　　　　　　　　　　└ 源恒規 ─┬ 源道視(イ道規)
　　　　 　│　　　　　　　　　　　　　　　　　└ 源實任 ── 源道親
　　　　　 ├ 源是輔 ─┬ 源相近 ── 源相延
　　　　 　│　　　　　├ 源文輔 ── 源時輔
　　　　 　│　　　　　│(イ永輔)
　　　　 　│　　　　　│
　　　　 　│　　　　　├ 源通輔
　　　　 　│　　　　　└ 良眞［大僧正 天台座主］（または相近の子、あるいは通輔の子）
　　　　　 ├ 源共貞
　　　　　 └ 源相規 ── 源文雅

【後裔】
　【僧】良眞

大僧正 天台座主 梶井第七世に列される。 源朝臣是輔の男子。一説に源朝臣相近の男子、あるいは源朝臣通輔の男子。


【備考】

●	『虚靜抄』によると、『大和物語』一四六段の「南院の七�ｶ君」（遊君となっていた大江玉淵の女の世話をした）に比定されるが、誤りであろう。


【文獻等】

●	東京大學史料編纂所編纂『大日本史料』第一編之八、四三〇〜四三二頁 天慶八年正月十三日（庚戌）「參議兼大宰大貳正四位下源�C平卒ス、」
●	『稿本光孝天皇實録』 二七八〜二八〇頁 「皇孫�C平」
●	清水正健『皇族考證』第參巻 百〜百一頁
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更新日時： 2011.01.02.
公開日時： 2010.12.31.

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