成邦王


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
  
[成邦]

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成邦王
 
【出自】
 
泰邦親王の男子。
 後村上天皇の孫。
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【經歴】
永享六年(一四三四)十月一日、飛鳥井中納言雅世が勸進した中納言入道宋雅(飛鳥井雅縁)七廻忌の品經和歌に、法華經信解品和歌を詠進した。
宮内廳書陵部 九點合册本『品經和歌』(501-816)「中納言入道宋雅七廻忌品經和歌」
詠法華經信解品和哥
                   成邦王
まよひてハいそちあまりのうつゝにてさらにさめぬる七とせの夢
  々 々【懷舊】
たらちねの跡とふ和哥のうら千鳥われもそしのふなくねかハして
『釋ヘ歌詠全集』第三卷(河出書房、一九三四年七月)「飛鳥井宋雅七廻忌品經和歌」
武井和人『一条兼良全歌集 本文と各句索引』(笠間書院、一九八三年八月)「永享六年(一四三四)十月一日宋雅七回忌品経歌」
『法花要文和歌集』信解品第四
信解品         成邦王
迷しハ五十あまりのうつゝにて更に覚ぬる七年の夢
立正大学法華経文化研究所 翻字「高岡市立中央図書館蔵 法花要文和歌──迹門和歌・本門和歌──」(『法華文化研究』第十九号、法華経文化研究所、一九九三年三月)八七頁。
武井和人『一条兼良全歌集 本文と各句索引』(笠間書院、一九八三年八月)「解説」140頁
 3 永享六年十月一日宋雅七回忌品経歌
 本品経歌は、『釈教歌詠全集』四にも翻刻がある。底本にしたのは、
  宮内庁書陵部蔵『品経和歌』〈501・816〉 題簽霊元天皇震筆。江戸初期写。
この時の出詠歌人は、義教・公条・成邦王・周元・浄喜・性脩・公保・実量・宗継・言兼・実雅・定親・寂光・正綱・持之・雅永・為之・雅親・前阿波守源義忠・性具・堯孝・義運・満意・尊経・満済・雅世・重賢と兼良の二十八人である。成立は、『品経和歌』の識語によつて、知ることができる。
  永享六年十月一日中納言入道宋雅七回忌飛鳥
  井中納言雅世卿勧進之


 
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公開日時:2025.06.01.

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