『親王・諸王略傳』淨［淨村］

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笠朝臣豐主の妻となり、女子（笠朝臣宮子）を産む。

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大同元年、伊豫親王事件により、伊豫親王の家人であった父雄宗王が安藝國に配流された際、淨村女王は夫笠豐主と離別し、女子（笠宮子）と共に父に從い、安藝國に下る。

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『日本三代實録』貞觀元年四月三日戊子

安藝國采女凡直貞刀自、賜姓名笠朝臣宮子、隷左京職。宮子、中務少丞正六位上笠朝臣豊主之女。母雄宗王之女淨村女王。大同元年、雄宗王以伊豫親王家人、配流安藝國。宮子少年從母、不知父族。貫安藝國賀茂郡凡直氏、預采女之貢。美濃守從五位上笠朝臣數道、越前守從五位下笠朝臣豊興等證之、仍復本貫姓名。

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安藝國賀茂郡の凡直氏に娶られた可能性もあるか。

　左京人
　笠朝臣豐主の女子。
　幼少期、母淨村女王と、父方の祖父雄宗王に從い、安藝國に下り、父の一族を知ることがなかった。
　安藝國賀茂郡の凡直氏の戸籍に入り、姓名を凡直貞刀自と稱す。
　采女の貢にあずかり、安藝國から上京し、采女となる。
　父方の一族である笠朝臣數道・笠朝臣豐興が、彼女が笠豐主の女子であることを證明し、よって、本貫（左京）・姓名を復した。