『親王・諸王略傳』淨［淨原②］

淨原王

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『親王・諸王略傳』
　　淨［淨原②］

フレームなし

□ 淨原王　キヨハラ

　 淸原王と同一人であると考えられている。

【出自】
　天武天皇三世。
　長田王（長親王の第六男）の男子。
　直世王の父。

◎

『公卿補任』弘仁十二年、參議從四位下「直世王（四十六）」袖書

從四位上長田王孫。從五位下（^{前田家所藏新寫一本}上）淨原王男。

◎

『尊卑分脈』高階真人、「長親王」の子「栗栖王」の子「長田王」の子孫

　從四上　　　　　從五上
長田王──┬廣川王────────【略】
　　　　　│
　　　　　│　　　　　　　参議左大弁左京大夫
　　　　　│　　　　　　　中務卿彈正尹
　　　　　│從五下　　　　　　中納言從三
　　　　　└淨原王────真世王
　　　　　　　　　　　　頭
　　　　　　　　　　　　　承和元正四薨五十九歳

※

『本朝皇胤紹運録』・『尊卑分脈』等が、淨原王の父長田王を、栗栖王の子と作すのは、誤り。

【經歴】

●

天平神護二年（七六六）十二月十二日、無位より從五位下に敍される。

◎

『續日本紀』天平神護二年十二月癸巳

幸西大寺。无位淸原王、氣多王、梶嶋王、乙訓王並授從五位下。

●

天平神護三年（七六七）三月二十日、内禮正となる。時に從五位下。

◎

『續日本紀』神護景雲元年三月己巳

從五位下淨原王爲内礼正。

●

從五位下より無位に貶される。

●

寳龜二年（七七一）閏三月二十八日、無位より本位從五位下に復される。

◎

『續日本紀』寳龜二年閏三月乙卯

无位淸原王・乙訓王並復本位從五位下。

●

寳龜三年（七七二）十一月一日、大膳亮となる。

◎

『續日本紀』寳龜三年十一月丁丑朔

[以]從五位下淸原王爲大膳亮。

●

寳龜九年（七七八）二月二十三日、大炊頭となる。

◎

『續日本紀』寳龜九年二月庚子

[以]從五位下淸原王爲大炊頭。

●

寳龜十年（七七九）六月十三日、少納言となる。

◎

『續日本紀』寳龜十年六月辛亥

從五位下淸原王、從五位下池田朝臣眞枚、並爲少納言。

●

寳龜十年（七七九）九月十八日、越後守となる。

◎

『續日本紀』寳龜十年九月甲申

從五位下淸原王爲越後守。

●

天應元年（七八一）十一月十五日、從五位下より從五位上に敍される。

◎

『續日本紀』天應元年十一月己巳

[授]從五位下調使王・淨原王並從五位上。

●

延暦四年（七八五）五月二十日、右大舍人頭となる。

◎

『續日本紀』延暦四年五月甲寅

從五位上淨原王爲右大舍人頭。

【子女】
　□ 直世王

【文獻等】

●	『稿本天武天皇實録』三八六～三八八頁「皇曾孫淸原王」
●	竹内理三／山田英雄／平野邦雄編『日本古代人名辭典』第三卷 656頁上「淸原王」

更新日時： 2021.09.08.
公開日時： 2011.01.22.