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貞觀十五年（八七三）十二月七日、女御となる。
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元慶元年（八七七）十一月二十二日、敍位される。
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『日本三代實録』元慶元年十一月廿二日己未
進女御正三位藤原朝臣多美子階加從二位、无品【ﾏﾏ】隆子女王並【ﾏﾏ】兼子女王、典侍從四位上甘南備眞人伊勢子正四位下（廿五人）。
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『稿本淸和天皇實録』五〇七頁〔按〕に、
三代實録元慶元年十一月二十二日ノ條ニ兼子ニ正四位下ヲ授クルノ記事アリ、然レドモ其條文脈整調ヲ缺キ脱文アルヤ知ル可カラズ、加ヘテ本條ニ從四位上兼子女王トアルヲ見レバ遽ニ信ジ難シ、按ヲ附シテ後考ニ俟ツ、
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元慶三年（八七九）三月七日、淸和太上天皇の勅により季料月俸を停められる。
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『日本三代實録』元慶三年三月七日丁酉
停太上天皇女御從二位藤原朝臣多美子、從四位上嘉子女王、從四位上兼子女王、忠子女王、正四位下平朝臣寛子、從四位上源朝臣濟子、從四位下源朝臣嚴嘲子【ﾏﾏ】、藤原朝臣賴子、正五位下源朝臣暄子、藤原朝臣佳珠子、源朝臣宜子十一人季料月俸。縁太上天皇勅也。
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「從四位上兼子女王、忠子女王」とあるが、直前に「從四位上嘉子女王」とあるので、兼子女王と忠子女王の位階は從四位下か。その場合、元慶元年（八七七）十一月二十二日における兼子女王の敍位は、從四位下となる。無位からの敍位であれば、兼子女王は、二世女王として蔭位により從四位下に敍されたと考えられる。
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