礒部王


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『 親 王 ・ 諸 王 略 傳 』
　　礒 [礒部]

フレームなし

工事中
□ 礒部王　イソベ
　
　磯部王に同じ。
　
【出自】
　天武天皇の玄孫。
　高市皇子の曾孫。長屋王の孫。桑田王の男子。
　高階眞人岑緒の祖父。
　
【母】
　田邊若丸の女子
◎ 吹上本『帝王系圖』「礒部王」左袖書
母中邊君丸女
◎ 類從本『本朝皇胤紹運録』「礒部王」左袖書
母中邊若丸女
◎ 壬生本・少外記平田家本『本朝皇胤紹運録』「礒部王」左袖書
母甲邊若丸女
◎ 『尊卑分脈』高階氏「磯部王」左袖書
母甲邊若丸女
※ 『稿本天武天皇實録』三四二頁「桑田王妃田邊氏」〔按〕に、
本朝皇胤紹運録ノ諸本ニ中邊若丸女ト爲シ、吹上本帝王系圖ニハ中邊君丸女ニ作ル、又、壬生本本朝皇胤紹運録、尊卑分脈等ニハ甲邊若丸女ト爲ス、甲或ハ田ノ誤寫ナルベキカ、姑ク田邊若丸女トシテ掲記シ、按ヲ附シテ後考ニ俟ツ、
とある。
　
【經歴】
● 天平神護三年（七六七）正月十八日、無位より從五位下に敍される。
◎ 『續日本紀』神護景雲元年正月己巳
詔曰。今見諸王、年老者衆。其中或勤勞可優、或朕情所憐。故隨其状、並賜爵級。宜告衆諸、令知此意焉。无位依智王、篠嶋王、廣河王、淨水王、名方王、調使王、飯野王、鴨王、壹志濃王、田中王、八上王、津守王、名草王、齊階王【金本春階王】、中村王、池原王、積殖王、高倉王、礒部王、長尾王、淨名王並授從五位下。
● 大監物に任じられる。
● 服喪のため大監物を辭任したと考えられる。
● 神護景雲三年（七六九）六月一日、大監物に復任。
◎ 『續日本紀』神護景雲三年六月丁酉朔
以從五位下礒部王復爲大監物。
● 寶龜五年（七七四）九月二十五日、三河守を兼任。
◎ 『續日本紀』寶龜五年九月辛酉
[以]大監物從五位下礒部王爲兼參河守。
● 寶龜七年（七七六）正月七日、從五位下から從五位上に昇敍される。
◎ 『續日本紀』寶龜七年正月丙申
授正五位下掃守王正五位上。從五位下礒部王從五位上。正六位上楊胡王【イ陽胡王】從五位下。
● 寶龜九年（七七八）八月二十日、内匠頭となる。三河守には留任。
◎ 『續日本紀』寶龜九年八月癸巳
從五位上礒部王爲内匠頭。參河守如故。
　
【配偶】
　○ 巨勢部女王
　
【子女】
　□ 石見王
　
【文獻等】
● 『稿本天武天皇實録』四五四～四五五頁「皇玄孫磯部王」
● 竹内理三／山田英雄／平野邦雄編 『日本古代人名辭典』第一巻 204頁下「礒部王」

　
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更新日時：2024.05.05.
公開日時：2013.02.03.
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