『親王・諸王略傳』晏［晏子］

●

嘉祥三年（八五〇）七月九日、伊勢齋宮となる。

◎

『日本文德天皇實録』嘉祥三年七月甲申

皇女晏子内親王爲伊勢齋。･････

◎

『日本紀略』嘉祥三年七月甲申

皇女晏子内親王爲伊勢齋。･････

●

嘉祥三年（八五〇）八月八日、晏子内親王が伊勢齋宮となった由を伊勢太神宮に奉告する臨時奉幣使が發遣される（使王は散位正五位下楠野王）。

◎

『日本文徳天皇實録』嘉祥三年八月癸丑

遣散位正五位下楠野王、神祇少副【祐】正六位上中臣〓【艸稗】守等、向伊勢太神宮。告以晏子内親王爲齋。

◎

『類從國史』巻四「伊勢齋宮」嘉祥三年八月癸丑

◎

『日本紀略』嘉祥三年八月癸丑

遣使向伊勢大神宮。告以晏子内親王爲齋。

●

嘉祥三年（八五〇）九月二十六日、鴨川に禊す。

◎

『日本文徳天皇實録』嘉祥三年九月庚子

是日、伊勢齋内親王禊於鴨河。勅遣從四位下右中弁藤原朝臣氏宗從修禊事。

●

仁壽元年（八五一）八月二十六日、野宮に入御。

◎

『日本文徳天皇實録』仁壽元年八月乙丑

伊勢齋内親王禊於鴨川。即日入於野宮。

◎

『日本紀略』仁壽元年八月乙丑

伊勢齋内親王禊於鴨河。即日入於野宮。

●

仁壽二年（八五二）九月七日、伊勢へ群行。

◎

『日本文徳天皇實録』仁壽二年閏八月丁亥【二十四日】

大秡於建礼門前。伊勢齋内親王將參太神宮、故有此秡。」

◎

『日本文徳天皇實録』仁壽二年閏八月戊子【二十五日】

伊勢齋内親王禊於鴨川。

◎

『日本文徳天皇實録』仁壽二年閏八月癸巳【三十日】

大秡於朱雀門前。伊勢齋内親王將參太神宮、故重有此秡。

◎

『日本文徳天皇實録』仁壽二年九月庚子

伊勢齋内親王參太神宮。　帝御大極殿以遣之。自餘如常儀。中納言正三位安倍朝臣安仁、右中弁從五位上橘朝臣海雄等、爲長奉送使。

◎

『日本紀略』仁壽二年九月庚子

伊勢齋内親王參大神宮。帝御大極殿以遣之。

●

天安二年（八五八）九月二十日、伊勢齋宮より退下。

◎

『日本三代實録』天安二年九月廿日戊寅

遣正六位上大中臣朝臣良人於伊勢太神宮。告以齋内親王退出也。

◎

『日本紀略』天安二年九月廿日戊寅

●

天安二年（八五八）十月八日、前齋宮晏子内親王を奉迎する使が發遣される（使王は散位從五位下内宗王）。

◎

『日本三代實録』天安二年十月八日乙未

遣散位從五位下内宗王、從五位下守左少弁丹〓【土＋（穉－禾）】眞人貞岑等、迎伊勢齋内親王。･････

●

昌泰三年（九〇〇）七月二十日、薨逝。

◎

『日本紀略』昌泰三年七月廿日乙巳

前齋宮晏子内親王薨。