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桓武天皇から明治天皇までの天皇の即位式における褰帳女王を掲載する。
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「褰帳」とは、天皇が着座した高御座の、南面の帳を左右にかかげ開くこと、また、その役。當初は、左褰帳・右褰帳とも女王が勤仕したが、平安時代後期からは、原則として、右褰帳を典侍が、左褰帳を女王が勤仕するようになった。
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鎌倉時代から江戸時代まで、左褰帳女王は、專ら白川神祇伯家の女子が女王として勤仕した。江戸時代には、白川家に女子の無い時、他氏の女子を白川家の女子として左褰帳女王にした。
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褰帳女王に關するまとまった史料には、次のものがある。
○『天祚禮祀職掌録』(『羣書類從』巻第三十三所收)
※ 宇多天皇から後花園院まで。仲恭天皇、南朝の天皇については不記。
○ 曾根研三『伯家記録考』 (西宮神社、昭和八年)
資料編 第二章「褰帳女王關係記録」(二七二〜二八五頁)
○『伯家部類』所收『白川家褰帳女王例』
(『神道大系 論説編十一 伯家神道』所收、四三五〜四五〇頁)
※ 後冷泉院から桃園院まで。仲恭天皇、南朝の天皇については不記。
○『伯家部類』所收『家説略記』(雅喬王著)の「女王勤仕事」
(『神道大系 論説編十一 伯家神道』所收、四五八〜四五九頁)
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褰帳女王に關する研究としては、次のものがある。
○ 曾根研三『伯家記録考』 (西宮神社、昭和八年)
本編 第二章「褰帳女王關係記録」(六六〜八五頁)
○ 曾根研三「増補訂正 伯家系譜 」
(曾根研三『伯家記録考』所收、五二九〜五四四頁)
○ 小松馨「即位儀礼と白川伯王家」(『神道大系 月報87 伯家神道』五〜八頁)
特に、曾根研三『伯家記録考』の七六〜七九頁に所載の一覽表(累代の褰帳女王)は、『白川家褰帳女王例』を主な典據とした、後冷泉院から孝明天皇までの、白川家出身の褰帳女王を擧げたものである。
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少なからぬ誤りがあろうかと思われるが、順次、訂正していきたい。
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